V63JY/JA1JQY 松井重雄
計画
今は太陽活動サイクル23の最低期であり、1996年運用したAmerican
Samoa(KH8)はサイクル22の底でコンデションが悪くノイズだけだった経験を活かし、今回は北半球の近場にしよう、それならば昨年Majuroまでいった途中の島、ミクロネシア連邦のKosrae、Pohnpei,、 ChuukのIOTA
Expeditionと決まった。
次は日程だ。メインとなるKosrae, Chuukの運用を土、日曜日を挟んで行う。
月曜日の昼間は観光、QSO休息日と決め、日程は出発10月31日、帰国は11月15日の16日間になった。また、昨年の経験からGuam行きの最終便で行って翌朝8時まで空港で待機する事はつらいのでGuamで一泊する計画とした。
参加者はV63JQ/JA1KJW中山さん、V63VE/JA8VE斎藤さん、V63FP/JI1FPO杉崎さん、V63JY/JA1JQY松井の4名。
設備
リグは実績のあるK2、FT850、IC726、リニアはALS500M、DC電源4台(1台は88A)、アンテナは2ele
Hex(21〜28Mhz)、3ele
Spider(14〜21Mhz)、ワイヤーDP(1.8/3.5/7/10Mhz)。
同軸はちょっと多めだがトータル300m分を用意。SWRアナライザーMFJ-259。
10月31日 出発
長物、重量物は宅急便で送り、成田空港で受取る斎藤さん
最近機内持込が厳しくなりリグ、電源等は預け荷物に入れ、同軸も余裕をもって準備したため預け荷物は7個、総重量は137Kgとなった。荷物はKosraeまで直行扱いでチェックイン。
成田発17:05、グアム着21:30。
キャビン手荷物もなく通関もすんなり。Grand Plaza Hotel着22:10。
翌日が早いのでビールを飲んで早々と寝る。
11月1日
Guam空港ではMajuroに行くV73SC/諏訪さんと同じフライトとなりしばし懇談。
Guam発8:00、Chuuk,
Pohnpei経由でKosrae着14:10。
荷物は成田からKosraeまで直行で送っていたので荷物が出てくるか心配したが7個全て出てきた。
ホテルに行く途中水、ビール、果物を購入してKosrae Phoenix
Resort着15:30。
ホテルは道路を隔てて新館と旧館があるが海岸沿いの新館を予約していた。新館は4部屋の建物で長手は略南北方向に建っていて屋上へ行く階段がある。屋上には手すりがありANT設置に好都合。
裏は海、手前は運動場とも言える広さがあり障害物もなく申し分のない環境、しかも他に泊まり客がいなかった。
コスラエ島地図とKosrae
Phoenix Resortの位置(太平洋諸島センターサイトより)
早速アンテナ組立に着手してHex/3.5/7/10Mhzを上げたところで日没となりあとのANTは翌日にする。
ホテルでの食事は事前に頼まないと作ってくれないらしく、近くのレストランへ歩いては大変とわかり、レンタカーを借りた。
食事後V63JQ局が10Mhzで20:40
JH0FWV局を皮切りに運用が始まる。
2日目以降
V63JQ/中山さん自作の3ele
Spiderの全部品、重量は5kg
新館の前でSpider組立。運動場のような広さがある
Spiderが上がり笑顔のV63JQ/中山さん
新館裏側。テラスの下はすぐ海(東向)
屋上の手すりにポール基部を固定したHex
3.5/10MhzDPの終電部
1.8Mhzの変形AKIスペシャル、4局との交信に終わった
参加メンバー、左からV63FP、V63JY、V63JQ、V63VE
1部屋を無線室として3局同時運用
ベアフットならトランシーバーが背中合わせでも受信妨害はあまりない。
テーブルの下にスイチング電源。同軸が何本も見える。
天気の良い朝は水平線からの素晴らしい日の出を見ることができた。
3.5Mhzの片側支線を椰子の木に縛りつけたが
海面上昇の影響か、満潮時波に洗われANT支線を縛り付けた椰子の木が倒れた
マングローブの中、木道を歩いてレストランへ
Pacific
Tree Lodge裏手のマングローブ林にあるレストラン
交信中V63UAはどこから運用しているかとの質問があったが我々は情報を持っていなかった。
後でわかったのだがロシアのグループがYapから運用していた。V63SC/Pohnpeiを含めV6のKosrae,
Pohnpei, Yapの3島から同時に運用していたのは珍しい。
呼ぶ方も混乱したのではないか。
<Pohnpei・Chuuk編はこちらから>
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