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KH0WW Saipan 別宅シャック(?) 運用の旅


25-28 Jan, 2002 SAIPAN 運用記

KH0WW / JP1IOF 小林 俊夫


今回の訪島は、同じクラブ(Top Gun Club)のメンバーである堤氏(JE2EHP/K1HP)と、昨年の秋口からmailでお遊びしているうちに、「そのうち、小林さん何処かいっしょに海外運用に行きましょうよ」なんて話しが飛び出し、それじゃ近いうち何処か行こうか!
 私は過去7回の訪島、堤氏も新婚旅行を含め何度か訪れているということで、お互い慣れているサイパンに決定しました。決れば即申し込み。気持ちが変わらぬうちに。

現地集合

1月25日、堤氏は愛知の犬山市ということで、名古屋空港から集合場所のサイパンダイヤモンドホテルへ。
そして私は、成田10時発JALWAY947便に乗る為、自分の車で高崎を4時20分に出発。
道路は空いており順調に成田のいつものパーキングに到着、そして成田空港第2ターミナルへ。
やけに空港ロビーが空いている。
これもまだテロの影響か?それとも時間が早いせいか?
さっさと手続きを済ませ、今回は余裕の余裕!(前回我々のせいで機の出発が遅れた?)
噂どうり荷物検査は厳しく、預け物まで中身を厳重にチェックされが、ここは成田、すぐに中身を理解していただき、何の問題なくクリア。

テイクオフは今回も予定どうり(?)遅れたが、朝の離陸ラッシュ時、私を乗せたDC10はサイパンに向け、成田の空へ舞上がった。



成田空港上空

サイパン到着

丁度3時間のフライト、30分のいねむりも手伝ってくれたせいか、やけに早かったような気がする。
綺麗な女性でも横に座って、話し相手になってくれるなら時間は気にならないが、いまだかつてそのような境遇に遭遇したことはない(爆笑) 
”この機はあと20分でサイパン国際空港に到着予定です”と機内アナウンス。やがて機首をさげはじめ、高度が下がっていく。
見覚えのある島々が窓越しに見え始める。でも、どうもいつものフライトコースと違うことに気がついた。



珍しいアプローチでサイパン島に着陸


本来なら着陸寸前はサイパン島が左前方に、そして右前方にテニアンが見えてくるはずだが、私の目に飛び込んできた島は、右下に”サイパン島 KHO”だった。私の経験上、珍事なのでデジカメに収めることにする。機は島を縦断した後、テニアン島上空で右旋回、そして最後の左旋回で滑走路に滑り込んだ。

空港外に出ると、今回私を出迎えてくれたのは、何と!キャデラックリムジン。Tシャツにリムジンとは????だが、それでも当人は気分最高!鼻歌まで飛び出した.(^^)
 ホテルに到着すると、出迎えてくれたのは宿泊支配人の石川さん。
私がサイグラスをかけていたせいか、はじめ戸惑っていたようで、石川さ〜〜ん。”わたし 小林ですよ!無線の”、とグラスをはずしながら声をかけると、満面の笑み。そして小林さん、「お帰りなさい!」ここで初めて到着を実感しました。。
家を出てから、10時間あまりの道のり(現地時間15時30分)でした。




ひゃ〜どこかの恐い人みたい

機器設営&運用開始

無線を快適に運用する為、最上階を手配(実はいろいろと裏がある)した。
KH0CD達が、助っ人してくれることになっていて、電話で4時半に私の部屋へ来るようにと打ち合わせをする。それまでにリグ、リニア、PC等のSETーUP、その他もろもろの作業を行う。この一時間は本当に短く感じた。

ロバート達との再会の喜びもつかの間、屋上へ上がり工事の始まり はじまり〜〜。
アンテナ類は、前回訪島時にここサイパンに預けていったものばかり、錆もなく一安心。設備は写真のとうりです。(6mは持参)
写真ではお伝え出来ないが、ここで最初の災難と遭遇。それは”スコール ”
過去にも何度か遭遇しましたが、作業中は始めて。慌ててホテル内に逃げ込む事に。
降ってはやみ、そしてまた降り出す。こんなことの繰り返しが延々3時間も続く。
丁度そのころ、堤氏が到着する。彼の手助けもありなんとか作業終了。
時既にサンセットを大きく過ぎており、160、80mANT工事は明日以降と決め、本日は断念。
「いやぁ〜酷い目にあっちまったよ。とにかく今日中に上げないと明日の朝でられないから・・」、パンツまでずぶ濡れ。
「疲れた〜」の一言である。



ダイヤモンドホテルのアンテナ群
クッシュのR-8Jとバンザイダイポール




ミニマルチ製WARC用八木
上段は、同じく6m用
大変良い性能だと、筆者は云っています。

TS570SとMFJ259でチャックするが、すべて問題は無い。これから運用とだいうのに、やけに気持ちが高ぶらない。
これは疲労のせいか、やはり体は正直者ですね。
40m-SSBでTGCメンバーの、JA2QXY川村OMを発見!迷わず声を掛け無事到着を伝える。
おぉ〜強い強いとの氏から返事。進捗状況を伝え、食事で離れると告げる。
1Fのレストランで堤氏との再会を喜び、スーパードライで乾杯!

部屋に戻り11:13Zから40m&30mで2局同時運用を開始。(私は40mのSSB)
確かにこの時間は、みんな強く聞こえている(JA)、1138zにJE1RXJ/後藤さんから呼ばれる。
ちょうどその時分だったかなぁ?次の災難に出くわしたのは。妙に足の付け根付近が痛み出したと思ったら突然の痙攣!
痛いのなんのって、これにはたまりません。揉み解し、そしてバスタブに湯を溜め、しばらくつかることになりました。トホホ・・・(俺ってやっぱりオジサン)

その後、各バンドの状況を把握する為、,18メガにQRV。三宅さんはじめローカル達からもコールいただき、喜びが益々こみ上げてくる。
そして、各バンドのopen状況を把握する為、あちこち試してみるが、28メガまで問題無く開けていることを確認した。
それではその上も、と行ったのが今回唯一私がQSO出来た6mです。50.120でCQ連呼をすると、誰かが呼んでいるような気がする。
でも弱く、おまけにQSBを伴っている。そうこうしているいちにCWにQSYしようと思ったとたん、コールを確認出来た。
信号が上がってきたぞ!ジャパンキロツーヴィクターオスカーチャーリーおぁ〜〜JK2VOCの福田さんだ!やったぞ!
すかさずカウントしながら55のレポートを送る。向こうからのレポートも確認。その後クラスターに載せていただいたのか、何局か呼んできてくれた。6エリアからは59+のレポートまで頂き、OP本人は上機嫌。
そのころいつしか足の痛みも忘れていた。(^^) 22局ログイン



KH0WWのオペレーションデスク
RTTYを含めて大サービスを行った

2日目

朝早くから40mに繰り出し、恒例TGCネットのkey局を行ったり、SSB/40mサービスしたりと、朝から無線三昧。
言うまでもなく、6mのチェックも行う。CWでCQ連呼するが応答なし。
確か6mで、JA8が開けて堤さんがCWでサービスしたのがこのころだか、その直ぐあとだったか?(同時運用していると良く覚えていない)
朝食後、用事を済ませる為ガラパンに出向く。買い物、射撃、私書箱訪問と廻り、昼食もとらずホテルに戻る。
KH0CD達と、PM3時に再び屋上での共同作業を約束していたので、部屋で待機しながらまたCQ CQ・・(6mもCQ CQ)

そうこうしているうち、ロバートより先に我々に訪れたのは、何とあのスコールだった。嫌な予感がする。工事午前中と言えば良かったかな?
雨なら止そう。俺もうパンツ濡らすのやだよ(笑)でも結局昼間はこの一度だけで、私の就寝時までスコール来ませんでした。
80、160mと、フルサイズDPは無事設営終了。リニアもフルパワー入る。SWRメーターの針も振らない。戻りも無し。
自分で言うのも可笑しいが、我ながら”あっぱれ”である。運用バンドはクラスターに載っていた通りです。
私は、PCもまめにいじっていました(笑)


3日目
 

窓を開けて寝た為に、風に起こされることになる。過去の訪島で窓を開けて寝たことは無く、エアコンを高めにsetして朝を迎えたのだが、こんな涼しいサイパンは初めてです。湿気は有るので、本当は閉めたほうが機械の為にも良いのですが、自然の風に触れるという感触が好きで、いつもOPENにしていました。

RIGの前に座り、タバコに火をつけ、今日は何をしようかなぁ?と考える。正直観光してもしょうがないし、買い物も無いし、日焼けなんて・・
やはり一日中無線しかないかなぁ?今日は日曜日だから、沢山呼ばれるかなぁ〜?と独り言。



はて?この手は誰?


堤さんも、多分新婚旅行でスポットは見てきているだろうしね。
決まり!!、やっぱり一日無線しよう!息抜きに午後ホテル前でジェットスキーで気分転換をしただけで、あとは部屋に閉じこもりCQ CQ。
運用バンドは2日目と同じに、クラスターどうりです。ヨーロッパの連中も、我々がJAからサービスをしに来ているのを知っていて、やたらとリクエストを掛けてくる。75mは出ないのか?...もっとRTTYに出てくれ!...いつまでいるのか?...

今日は最後の晩、堤さんから寝ないで運用しよう!なんて言葉も出たが、昼間ビーチで友人のSunnyとAbetと10ヶ月ぶりに再会し、夜の食事を共にすることを約束していたので、日本時間の22時からは運用無しで彼らと行動を共にする。結局私は飲みつぶれ、バタンキュー。それでも堤氏はそれから160,80mでEU相手に朝まで運用したらしい (本当にお疲れさま)



K1HP堤さんのオペレーションデスク
堤さん!こっちを向いて!

4日目


6時40分起床。珍しく寝坊。う〜んまだ眠い。疲れが取れない。堤氏がここを7時30分に離れることになっているので、寝てはいられない。
7時15分に堤氏と1階のロビーへ、チェックアウト後まもなく迎えの車が到着し、バスに乗り込む彼を見送り別れを告げる。
私も、本日午後2時にはここを離れなくてはならないので、朝食後少しずつ身の廻りのかたずけを始める。
ロバート(KH0CD)と友人が、10時にアンテナ撤収作業に来てくれることになっているので、それまでに部屋のある程度のものを整理した。
そして7メガで、TGCのOM達がラグチュウーしているのを発見し、声をかける。するとEA9LSがブレイクを入れて来て、「75mにQRV出来るか?」、「出来ないよ〜〜だってオイラ帰る準備しているんだもん!また次回ね!」、と言ってファイナルを送る。この時ローカルの池田氏とも最後の交信。そしてJA1OYY局を最後に今回の運用を終了した。
さすがに撤収は早い。わずか45分で終了。ロバートに I will come back here with family next month 26th. please do not apart、と告げ、機材をそのままに保管してもらいことを依頼。彼は心よく了解してくれ、そして彼達に離島の挨拶。
これで次回の設営が楽になりました。


リニアアンプ、リグ等も、来月私の訪島がホテル側もわかっていたので”小林さん 機械 置いて行きますか!預かりますよ”、と暖かいお言葉。
迷わず ”はい お願いします 助かります”、と言い、すべて置いてくることにしました。本来、ホテルとしては、何時来るか分からないお客様の荷物は預からないらしいのですが、今回は特別?? これで帰りはチョー楽ち〜〜〜んデス(^^)

午後2時、定刻どうりにキャデラックリムジンがホテル前に横滑りし、私はみんなに再会を告げ、ホテルを後にJOL948便で帰国しました。



いつもお世話になっている、ダイヤモンドホテル全景

感想

8回目サイパン訪島で、こんなに涼しいのは初めてです。エアコンを最後まで使用することはありませんでした。
おかげて快適そのものでしたが、人によっては期待外れでしょうか?ビーチで遊び人もまばらで、ましては海水浴を楽しんる人はありませんでした。
そして我々のダイアモンドホテルでは、日本人を殆ど御見受けすことも無く、韓国人の観光客が大かったように感じました。と言ってもホテル自体に、それほどの観光客が宿泊しているようには思えませんでしたが・・

無線で言えば、コンディション的にはまずますで、ヨーロッパ、アフリカ、Wに南米と、勿論VK、ZLとワールドワイドにそこそこ聞こえていて、HF帯は大体の予想どうりに想定したエリアが聞こえておりました。
しかしマジックバンドだけは、残念な結果に終わってしまいました。
今回、堤さんには運用面は頑張っていただき、160〜6mまでフルに運用をしていただきました。
実は、私は2月26日〜3月4日(1週間)の予定で、小林家恒例のサイパン旅行が直ぐに控えていることもあり、今回約700局のログインに終わりました。

移動は呼ばれてナンボです。KH0WWを呼んでくれた各局に、心より感謝の気持ちを込めて、QSLカードの発行につとめるたいと思います。
昔から筆不精で、上手い事書けませんが、今回の運用記とさせていただきます。



皆さん!コールをありがとう!

尚、2年前にローカル達と訪島した記事が、JE1SYNのホームページに有りますので、併せてご覧頂ければ幸いです。

http://members.tripod.co.jp/je1syn/kh03.htm

尚、何かご質問等がございましたら下記のe-mailへご連絡ください。

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* Toshio Kobayashi 
* JP1IOF・WH7P
* QSL-Mgr for VP6XX FO0FUJ KH0WW
* jp1iof@mail.wind.ne.jp
* jp1iof@jarl.com
                          

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