2004.11.18〜25 JK1FNL 小林直行

1.2004年3回目のDXバケーションへ
2004年は、5月にグァム(NA8O/KH2)、7月にサイパン(NA8O/KH0)でDXバケーションを楽しんできました。
KH2では、ホテルの最上階、北向きの部屋を予約できたことから、100Wに釣竿ロングワイヤーという簡単な設備にもかかわらず、のべ800局を超えるQSOができました。特に18MHz
RTTYで2時間以上も北アメリカ、ヨーロッパからパイルを浴び続けるという楽しい経験が、私をDXバケーションの虜にしてしまったようです。
KH0は、私が参加しているDXメーリングリストの仲間、5局での移動でした。同時に3局運用できる設備を用意して行ったのですが、7月ということでコンディションがあまりよくなかったため、オープンするバンドが限られ、一度に1局の運用がほとんどとなってしまいました。また、同時運用による受信障害もありました。したがって、300局強という成果に終わりました。
仲間と一緒の海外旅行は楽しいものですが、やはりもう少し運用したかったというのが本音です。帰国して1カ月もしないうちに、またDXバケーションを計画し始めてしまいました。ターゲットは秋、そのため8月は、夏休みを取らないことに決めました。
2.ターゲットは3D2に決定
グァムもサイパンも、近くて安くて便利な都会で、DXバケーションには最適の場所です。サイパンなんて、3泊4日で4万円代でした。しかし、1週間くらい休みが取れるのであれば、もう少し遠いところ、というよりも違うエンティティから運用してみたいと考えました。
悪コンディションでも、JAやWに近く、たくさんの局と交信できる可能性が高い太平洋地域をターゲットにして検討したところFO、FK、T88、V73、V63、3D2などが候補となります。いずれも日本、あるいはアメリカのライセンスがそのまま通用する地域ではありませんから、新たに免許を取得することになります。免許申請は面倒な反面、その国や地域のコールサインが得られるという楽しみもあります。
各国の免許申請情報が集まっているOH2MCNのページなどを参考に検討した結果、3D2、フィジーのマナ島というリゾートが第一候補となりました。島のほとんどが日本資本のリゾートホテルとなっていて、支配人も日本人です。しかも、支配人の水崎さんは、JA2LLK/3D2LLというアマチュア無線家なのです。
マナ島は、OC-121として、IOTAもフィジーのメインランドとはことなります。
さっそく、水崎さんにコンタクトするとともに、局免、従免の英文証明の申請を行うなど、ライセンス取得の準備を開始しました。
この段階では、私を含む3局が3D2行きに手を上げました。
3.使用機材の準備
3D2で運用を予定しているホテルは、ブレと呼ばれるコテージが並んでいます。グァムでは高層階のベランダ、サイパンは屋上が利用できました。ところが、マナ島ではブレなので高さが稼げません。
水崎さんとのメールのやり取りの中で、ワイヤーアンテナの設置に便利な椰子の木が近くにあるブレを手配いただけること、椰子の木にワイヤーを張るためのグッズがお借りできることになりました。このグッズはE-Z
HANGといって、パチンコとリールを組み合わせたようなものです。QRZ.COMにバナー広告がありますから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。以前から興味を持っていたこともあり、利用できることが楽しみです。
とはいえ、アンテナは、現地の状況にあわせ、いろいろ工夫することが必要になります。今回は、とりあえずアンテナを準備したうえで、ワイヤーやバラン、コア材等を余裕を持って用意することにしました。3局で行く予定ではあるものの、私だけになる可能性も高いと感じていました。したがって、いざとなれば、ひとりで持っていける量に収めることにして、準備することにしました。
今回計画したアンテナは、3種類のデルタループです。簡単な構成で、それなりの性能が期待できること、実質的な地上高が高く取れることが魅力です。まず、50MHz用に2エレのデルタループを作りました。組み立て時間は5分程度、非常に簡単に組み立てられるように工夫しました。オープンする可能性は低いと考えていましたが、いざオープンとなれば楽しい50MHzです。移動用として4エレHB9CVを持っており、サイパンにも持っていったのですが、荷物が多くなりすぎてしまいます。
21MHz用には、シングルのデルタループを計画しました。上辺を細いアルミパイプで構成し、両側をロープで引っ張り椰子の木で支えます。斜辺をアルミワイヤーにして下に引きおろすことで、軽量で地上高も十分になると考えました。アンテナシミュレーターMMANAを使っての設計は楽しい作業でした。
その他のバンド用には、椰子の木を使って一周30〜40mくらいのループを構成し、オートマチックアンテナチューナーAH-4を組み合わせて利用することにしました。このようなデルタループ+ATUは、国内での移動運用やサイパンDXバケーションで実績があるものです。
また、椰子の木がうまく利用できないときに備えて、10m長の釣竿を2本持っていくことにしました。
これで、80m〜6mまで運用できると考えました。加えて、同時に複数のバンドを運用することを考えて、サイパンでの反省から受信BPFを作ることにしました。特性を考えるとマイカコンデンサなど部品を選んで使うべきですが、今回は手軽なセラミックコンデンサを利用しました。簡易スペアナ(トラッキングジェネレータ付き)のおかげで、リターンロスはともかくとして、特性的にはまずまずのものができあがりました。
リグは、手持ちのなかからTS-480HX、TS-480SAT、IC-706、FT-920が候補となりました。200W出すためには電源の負担が大きくなること、対ノイズ性能を重視したいことなどから、TS-480SATを持っていくことにしました。複数局での移動であれば、がんばってFT-920も持っていくということで、2台を免許申請書に記載することにしました。
その他、PCはRS-232Cが付いたノートPCを準備、それに併せてCW、RTTY、PSK31用のインターフェースを用意しました。
電源は、アルインコのDM-330Vです。メーカーが認めた使い方ではありませんが、底面の穴から見えるスイッチを切り替えると、200V入力で使うことができます。フランスで使った実績もあります。フィジーでも問題なく利用できるはずです。
4.ライセンスの取得
ライセンスは、OH2MCNのページに加え、2004年5月にマナ島から運用した2エリアのグループのページを参考にしました。郵送で免許申請ができるようですが、申請書が未着となる可能性も高いようです。
調べた結果、フィジーにも受取証明付きの郵便が出せることがわかりました。念のため書留も併用して、8月24日に申請書を送付しました。申請書の様式はOH2MCNのページからダウンロードしました。ライセンスは12月末までと聞いていました。11月の運用が流れてしまえば、せっかくのライセンスを生かすことができません。そこで、申請料2年分を同封し、もし可能であればと断った上でコールサインの希望、第一候補3D2NA、第二候補3D2FNと書いておきました。私のイニシャルはNKで、3D2NKだとCWの響きもいいのですが、前述した2エリアのグループのおひとりに割り当てられたことを知っていました。
さて、9月8日に受取証明書が帰ってきました。
8月31日(火) 新宿区内の郵便局から発送
8月30日(月) FIJI
POST OFFICE
の消印(おそらく空港の郵便局)
8月31日(火) FIJI
POST OFFICE
の消印(おそらく配達郵便局)
8月31日(火) 受取人の署名
9月8日
(水) 受取通知到着
受取通知があり一安心とはいうものの、申請から4週間経っても音沙汰がないので、そろそろ心配になってきました。そこで、インターネットで調べたところ、フィジー政府の英文ページが見つかりました。そこから通信関係を所轄している部署を確認したところ、部署名が変わっているようです。
●OH2MCNのページの申請先情報(私の送り先)
Department
of Information, Broadcasting and Telecommunications
P.O.BOX
2225
Government
Building
SUVA
Fiji
Tel:
+ 679 211 297 / 211 312
Fax:
+ 679 313 747 and they use it to reply to your inquiries!
|
●Ministry
of Information, Communications and Media Relations
http://www.fiji.gov.fj/publish/m_info_media.shtml の情報
Department of Communications
Office Location:
1st floor Colonial Bank
Building, Samabula
Phone: (679) 3384766
Fax: (679) 3386310
jturaganivalu@connect.com.fj
|
そこで、9月27日の早朝に問い合わせのファクシミリを送ってみることにしました。すると、その日のうちに返事が電子メールで帰ってきました。送り先の私書箱は違うこと(2225ではなく、2224ですね)、送金した方法を教えて欲しいことなどが記されていました。
すぐに返事のメールを書いたところ、テクニカルオフィサーに書類を回すとのことでした。
その1週間後、今度はそのテクニカルオフィサーらしきひとからメールが届きました。
We
have received your application and the licence fee has
been receipted but
unfortunately
I misplaced the application form. Can you please fax the
forms to me so that I can issue your licence.
The fax number number is (679) 3386310.
I apologise for the inconvenience caused.
Thanks.
|
すぐに、申請書一式と受取証明をファクシミリで送りました。すぐに、ライセンスは明日発行するとのメールが届きました。
Good
afternoon Mr Kobayashi
I have received your application form and also prepared
the licence.
I will send it after I have it signed tommorrow.
Thanks
|
翌日、電子メールが届きました。ライセンスは電子メールに添付したとのこと。ところが先方のメールシステムにはファイルを添付したメールにはチェックが入るようです。そのため添付ファイルは、削除されていました。その旨メールして、無事、添付ファイルも入手することができました。
コールサインは、第一希望の3D2NAでした。有効期間は12月までではなく、丸々2年間でした。
さて、待っていればライセンスペーパーが届くと思っていたら、そうでもないようです。返信料としてIRCも入れてあったのですが、紛失してしまっていたのでしょう。郵送して欲しいという意思が伝わっていなかった可能性もあります。添付ファイルのプリントアウトがあれば問題ないと思うのですが、入国時の手続きを考えれば、免許のペーパーがあったほうが安心です。
そのことを、DXバケーションBBSに書き込んだところ、フィジーの首都、スバにお住まいの3D2ER
Rajさんと懇意にされているJR7OEF伊藤さんからありがたいお申し出をいただきました。3D2ERに連絡を取って免許をピックアップしてくれるとのことなのです。
ここは、ありがたくご好意に甘えさせていただくことにしました。しばらくして、無事、ライセンスペーパーを入手することができました。インポートライセンスもありますから、これで入国時の不安も解消です。
このように書くと、ライセンスの取得にたいへん手間がかかったような印象を持たれたかもしれません。確かにそうなのですが、ファクシミリを送ってからの先方の対応は、びっくりするほどすばやく、かつ親切でした。私が申請書を送った先が間違っていたのが問題で、最初からBOX2224に申請書を出していれば、たいへんスムーズに免許が発行されたのではないかと考えています。
5.旅行の手配
日程は、11月18日(木)から25日(木)までの8日間に決めました。成田からフィジー・ナンディまでのフライトは、月曜、木曜、土曜です。DXバケーション目的ですから、やはり土日は運用に当てたいものです。そうなると、必然的に木曜出発となりますが、土日を挟むと8日間のツアーということになってしまいます。幸い、11月23日は祭日なので、休みは5日間で済みます。
ツアー会社に申し込みを行い、水崎さんのご配慮で、アンテナが立てやすい椰子の木が近いブレを確保していただけることになりました。
ライセンスが取得できてから、ツアーの申し込みをしようと考えていたのですが、予約はぎりぎりセーフだったようです。早めに予約して、ライセンスが入手できなかったらキャンセルのほうが正解かもしれません。
椰子の木は15m以上ありそうです。
(私が運用したブレではありません)
6.運用情報の発信
DXバケーション掲示板に運用の予定を書き込んでいますから、かなりのひとにお読みいただいているはずです。しかし、情報を海外にも伝えたいと考え、425DX
NEWSの編集者 Mauro Pregliasco, I1JQJ (i1jqj@425dxn.org) にメールを送りました。
しばらくして、情報が掲載されると、すぐに、たいへん多くのWebページに情報が転載されていきました。自分の書いた文章が、様々な国の言葉に翻訳されているのは、非常に不思議な感じでした。
425DxNews Bulletin n. 705 del
05/11/2004
3D2 -
Naoyuki, JK1FNL will operate as operate as 3D2NA from Mana
island (OC-121), Fiji on 19-24 November. Look for him on
80-6 metres SSB, CW, and RTTY. QSL via home call, direct
or bureau. [TNX JK1FNL]
http://62.96.48.206/afu/index.afp?n=7107
Fiji, 3D2:
Naoyuki,JK1FNL, arbeitet als 3D2NA von Mana Island
(OC-121)
vom 19. bis 24.November von 6-80m in SSB, CW und RTTY.
QSL via JK1FNL, Buero ok.
http://www.okdxf.cz/idxp/idxp710.txt
OC-121 MANA
IS.* JK1FNL je QRV od 19.11. pod znackou 3D2NA. Na ostrove
sa
zdrzi do
24.11. QSL na JK1FNL.
http://digilander.libero.it/lu7ee/Boletines/novedad3.htm
Nuevo
3D2, FIJI:
IOTA
- OC-121, Naoyuki,JK1FNL, estará QRV desde Mana
Island (OC-121) como 3D2NA en SSB/CW y RTTY entre 6 y 80m
desde el 19 al 24. QSL via JK1FNL, bureau ok
http://7j3aoz.air-nifty.com/news/2004/11/qrv.html
フィジーからの日本人のQRV情報
NG3K Amateur
Radio Contest/DX Pageによると、11月19日から24日にかけて、小林OM(JK1FNL/NA8O)がフィジーのマナ島(IOTA
OC-121)より3D2NAのコールサインで運用されるそうです。
なお、運用するバンド/モードは80m帯から6m帯のSSB、CW、RTTYになるそうで、QSLカードはホームコールにダイレクト、またはビューロー経由で送って欲しいそうです。 |
一方で、このように情報を流すということは、その間、家を留守にしているぞと宣言しているようなものです。大丈夫とは思いましたが、念のため実家に連絡して留守番をしてもらうことにしました。
同時期に、有名なコンテストチーム「Team Vertical」が3D2から運用するようです。フィジーのメインランドのビチレブ島は、南太平洋有数の大きな島で、四国くらいの大きさだそうです。私とTeam Verticalの運用地点を日本の地理で例えると、私が運用するマナ島が九州に近い宇和島市沖に浮かぶ島、彼らの運用するフィジーで2番目に大きな島は淡路島といった位置関係になります。距離的に離れていますし、IOTAでは異なる場所です。メインは私が帰国後のWW
CWへの参加のようですし、問題はないことでしょう。
7.ダイビングの準備
出発前の数週間は、ダイビングの講習に通いました。今後も南の島にDXバケーションに行くためには、妻が楽しめるイベントがあることが重要だと思ったのです。ショッピングモールばかりに行かれては困りますし:-)。
オープンウォーターという基本的なライセンス(本当はライセンスではないのですが、ここでは仮にこう呼ぶことにします)は、最短4日間で取得できるとのこと。でも、4日間フィジーで講習を受けると無線を楽しむ時間がなくなってしまいます。
そこで、JE1RXJさんからお聞きした、座学とプール講習を国内、海洋実習を海外と分けて受講する方法にトライすることにしました。マナ島のダイビングショップと同じ業界団体に加盟しているショップ/スクールなら基本的に対応していただけるとのこと。横浜のショップ数件に聞いたところ、値段も講習時間もバラバラでした。そのなかで、もっとも安いにもかかわらず、自社で講習用のプールを持っており、最短2日の教程に4日間かけるというショップを選びました。そのポリシーに信頼を感じたためです。
厳しいなかにも楽しい講習でした。10分間連続で水に浮かばされたり、350m泳がされたりと、なかなかハードでした。2週間で4日間というのは、時間的にもきつかったです。しかし、どうにか講習を終えることができました。
8.出発日 自宅から成田まで
8月から準備を進めてきたのに、あっという間に出発当日になりました。休暇も事前の調整がうまく行き、問題なく取ることができました。
結局、同行者なし、私と妻の二人で出発ということになりました。妻は、4アマを持っているのですが、いまではまったく運用しません。フィジーの免許申請もしておらず(4アマではライセンスが降りないかもしれませんが)、運用は3D2NA
1局のみとなりました。
夕方の飛行機で出発なのをよいことに、荷造りは当日の午前中に行いました。荷物は揃えてあり、トランクに詰め込むだけにしておいたので、余裕を持って収まりました。ところが、トランクを動かそうとすると、やたら重たいのです。体重計に乗せてみたところ、重さが30kg以上あります。荷物は、20kgまでのはずですから、かなりオーバーしています。しかも、これにアンテナが加わるのです。
あわてて、少し荷物を減らし、さらに機内持ち込み用の小型のトランクに同軸ケーブルなどを移しました。
リグは、TS-480SAT
1台のみとしました。サブの受信用にFT-817を持っていこうかとかなり悩んだのですが、インポートライセンスに記載されていないこともあり、やめておきました。代わりに、当初予定していなかったアンテナアナライザを持っていくことにしました。出発の10日ほど前に届いた某販売店からのメールマガジンにタイミングよく特売の案内が掲載され、衝動買いしたものです。
結局、私は大きなトランク1個とアンテナや釣竿が入ったスキーケース(南の島に行くのに!)1個、妻は中くらいのトランク1個、そして、それぞれ手荷物ということになりました。
9.成田からナンディまで
私は、横浜の南のはずれに住んでいるのですが、首都高神奈川線がすぐ近くまで延びたおかげで、車なら途中で休憩しても成田まで2時間くらいで着いてしまいます。
道も空いており、余裕を持って到着しました。ただし、家を出る時間が遅くなってしまい、成田のショッピングセンターで買い物してから出発という目論見は崩れてしまいました。水中カメラ(レンズ付フィルム)と本を買い込むつもりだったのですが、空港で調達することにしました。
さて、ツアーデスクで航空券を受け取り、エアーパシフィックのカウンターでチェックインです。
「荷物をお二人分、まとめて台にお乗せ下さい」
「はい」
「お客様、エアーパシフィックでは、お預かりのお荷物は、お一人様20kgまでとなっております。お二人で55kgとかなりオーバーしております。お一人様5kgはサービスさせていただくとして、お二人で50kgまでとさせていただきたいのですが」
「はい、ちょっと待ってくださいね」(電源ほかを手荷物の小型トランクに移し替える)
はかりの表示は、50.5kg。ちょっと多いかと思ったら、
「はい、結構でございます。ありがとうございました」
というわけで、OKとなりました。飛行機に乗せる荷物は変らないのになぁ。航空会社職員の腰痛対策として重い荷物の扱いが厳しくなっていると聞いたことがあります。でも、まとめて量っているから、荷物1個の重さが問題ではないようですし… ダイビング機材なら、事前申請で30kgまでOKと聞いたこともあります。今度は、事前に相談してみよう。まぁ、追加料金なしでよかったのですから結果オーライです。
夜出発の飛行機で、8時間ほど、一晩寝ればフィジーのナンディです。半分くらいは寝ていたかな。でも、4冊持って行った本を、早くも2冊読み終えてしまいました。
短時間ながらも、しっかりと寝て、あっという間にナンディに到着です。
10.ナンディからマナ島へ
ナンディに着きました。日付は変わって11月19日(金)です。
入国カウンターを通ると、税関の前に免税店があります。水崎さんから、そこでビールを買ってくるとよいと、アドバイスをいただいていたので、さっそくビールとミネラルウォーターを購入しました。
さて、問題の税関です。リグやアンテナに、クレームをつけられても問題ないように、手にインポートライセンスを入れたクリアファイルを握り締めて、キャスターを押していきます。
係員は、若い優しそうな男性です。「それは何ですか」。 来たーと思ったら、トランクでもスキーケースでもなく、ビニール袋を指差しています。おいおい、それはさっきそこで買ったビールだよ… この袋、毎日見ているでしょうに。
「ふぃじあん びあー。あい
ぼうと
ぜむ
ぜあー」と答えると、「OK」だって。これで通関手続き終了。あっけなかった。でも、JR7OEF伊藤さんのおかげでインポートライセンスを入手していたからこそ、不安なく入国手続きに臨めたのです。助かりました。
リゾート内では、部屋付けで、最後にカード払いが可能なので、現金は不要なのですが、妻は1万円分だけフィジードルに両替しました。封筒に入って、ステップラーで封がされていました。
さて、ナンディからマナ島の移動は、小型飛行機です。10分のフライトです。カウンターでは、荷物の重さを量るとき、なんと人間も一緒に秤に乗るのです。ただでさえ重い荷物なのに、ビール1ダースとミネラルウォーターが増えています。しかし、問題なかったようです。
空港カウンターの秤に人間ごと載せて計量中
離陸して数分で、珊瑚礁の島々が見えてきました。満潮になると沈んでしまうであろう、真っ白な砂だけの島もあります。海の色の変化が本当に綺麗です。

残念ながら、写真ではたいして綺麗に見えません...
リピーターらしき女性客が、マナ島が見えてきたと嬉しそうな声を上げます。
しばらくして着陸です。私、舗装されていない滑走路に降りたのは初めての経験でした。滑走中の飛行機のタイヤの暴れっぷりが見事でした。

空から見たマナ島の滑走路

滑走路はごらんのとおりの原っぱ

マナ島の全景 (マナ島のページより)
滑走路から送迎用のリムジン(あはは)に乗ること数分、ホテルスタッフの歓迎の歌に迎えられてホテルのロビー前に到着です。

マナ空港(?)からホテルへのリムジン(??)
まだ、朝の9時くらいです。水崎さんは、出張中だと事前に聞いていました。お戻りになるのは2日後です。代わりに、スタッフのセルさんが、E-Z
HANGを持ってきてくれました。アンテナ建設の時間に充ててくださいと、アーリーチェックイン扱いにしてブレに案内してくださいました。
10時前にブレに到着。中はとてもきれいです。贅沢なスペースだなぁ。妻は、ベッドに横になり、すぐにうとうととし始めました。

5日間滞在したブレ 海まで30秒

ルームナンバーは、501です。

振り向くとすぐに海岸があります。
11.アンテナ設置
さて、何はともあれ、涼しい朝のうちにアンテナを設置しておきたいものです。さっそく、E-Z
HANGを使ってみることにします。

E-Z
HANG
周りにひとがいないことを確かめて、椰子の木に向かって錘(おもり)を飛ばします。なんと、一発で成功。あっけなく、高さ15m以上はあろうかという椰子の木に釣り糸がわたりました。この釣り糸にビニール紐を結んで、リールで巻き戻せばよいわけです。
ところが、ちょっと勢いが強すぎたようです。リールで巻き戻すのに、たいへん時間がかかってしまいました。長く出すぎたことに加え、低木に絡まってしまったのです。この調子で、デルタループ2つ分(あと3回)は、たいへんです。そこで、まずはこの1本を使ってアンテナを立ててみることにしました。
21MHzのデルタループは、上辺がアルミアングル製です。この中央からロープで引っ張りあげました。アンテナアナライザを使って調整したところ、SWRが1.2くらいになりました。大成功です。さっそく、受信したところ、日本やオーストラリアの局が何局か聞こえます。
続いては、マルチバンド用のデルタループ設置です。E-Z HANGで錘を飛ばしたところ、今度は風にあおられて失敗です。錘が落ちたところにいくと、5mくらい離れたところにひとがいました。あぶないあぶない。また、苦労して釣り糸の巻き戻しです。
そこで、E-Z HANGの使用は後回しにして、10m長の釣竿2本とアルミ伸縮ポールを使ってデルタループを作ることにしました。ところが、持って行ったUボルトのサイズが合わず、釣竿の固定がうまくいきません。ポールは、ブレのテラスの柱に添わせて固定するつもりでした。しかし、バランスが悪く重心が偏ってしまったためか、重すぎて持ち上がりません。
運の悪いことに、釣竿を倒してしまい、さきほど調整が終わった21MHzのデルタループを引っ掛けてしまいました。上辺のアルミアングルが、くにゃっと曲がってしまいました。
しかたなく、50MHzのアンテナ用に用意してきたアルミパイプを補強財として使い、手直ししましたが、今度はアンテナを持ち上げるビニール紐が風に飛ばされ、手の届かない高さに引っかかってしまいました。しかたなく、E-Z
HANGの再登場です。さっきから飛びすぎなので、今度は弱めに錘を飛ばします。ところが今度は弱すぎです。でも巻き戻し作業を考えると、なかなか強く飛ばす気になれません。そんなことを繰り返しているうちに、釣り糸が木に引っかかって切れてしまいました。これで、万事休すです。結局、21MHzのデルタループは、使うことができなくなってしまいました。
その後、妻の手を借りて、やっとの思いで釣竿利用のデルタループ(ATUと組み合わせて使います)を立てました。給電点の高さはわずか3mくらいです。しかもこの代替アンテナにマストを使ってしまったので、50MHzのデルタループも立てられなくなってしまいました。
12.11月19日(金)の運用
とりあえず、このアンテナを使って運用を開始、0303z(現地時間1505)のJI8ARMが3D2NAの記念すべき1st
QSOとなりました。0305zに2局目のJA6JNFと交信できました。どうにか電波は日本まで届いているようで安心しました。しかし、21MHzデルタループの調整中に聞いた感じに比べると、ノイズが多くなったように感じました。

オペレート中です。フットスイッチ&ハンドセットも持っていったのですが、結局ハンドマイクしか使いませんでした。
ダイビングショップに顔を出し、講習の予約をしたあと、ふたたび21MHzを受信したところ、7J3AOZ白原さんのCQが聞こえます。白原さんは、DXバケーション掲示板の常連ですし、氏が編集されているJH3YKVのページで3D2NAの運用予定をご紹介いただきました。コールしたところ、どうにか拾ってもらうことができました。これで、3局目のQSOとなりました。0640zです。
0651zにもう1局QSOしたところで、夕食に出かけることとなりました。日本との時差は、+3時間。0651zは、19時近いのです。
食事はバイキング、時間をかけてゆっくりとりました。本音をいえば、早く無線運用に戻りたいのですが、このあたりをいい加減にすると後が怖いわけでして... つらいところです。

屋外のレストランはバイキング形式です。風がちょっと肌寒いです。

普段あまり食べないのに、やまのような料理をすべて平らげてしまいました。
夕食後、0959z
14MHz SSBで運用開始です。ところが、ほとんど呼ばれません。10分強で4局です。14MHz
RTTYに切り替えることにして、運用の準備を始めます。ところが、PCが回り込みを起こして、まともに動作しません。コアで対策を取るも、アンテナが近すぎるようで結果はよくありません。
CWのインターフェースは問題なく動くことが確認できたので14MHz
CWで運用再開です。すでに1134z、1時間半も経っていました。現地時間の2334とかなり遅い時間です。
さて、CQを出してすぐの1137zに、友人のJJ1BDX/3力武さんが呼んできてくれました。すごくよくワッチしているなと感心しました。その直後から、1分間に1局くらいのペースで呼ばれ始めました。きっと力武さんが、クラスターにスポットしてくれたのでしょう。
3D2NA 04/11/19 1136Z 14020.5 via JK1FNL JJ1BDX-8
帰国後、チェックしたら、やっぱりそうでした。クラスターへのアップは、DXバケーションを行う側にとっては、たいへんありがたくうれしいものです。
1221zまでの45分ほどで34局とQSOできました。ノイズが少なければ、もう少し局数が伸びたと思うのですが… 翌日午前中は、ダイビング講習が控えています。ここで、就寝となりました。
19日(金)の結果
|
SSB |
CW |
14MHz |
4 |
34 |
21MHz |
4 |
0 |
計 |
8 |
34 |
朝起きてから、夜寝るまでを1日としてカウントしています。したがって厳密には20日のQSOも含まれています。以下、同様です。
13.11月20日(土)の運用
現地時間の14時ちょっと前に、ダイビング講習から戻ってきました。海の中、最高に綺麗でした。我々のブレとは反対側のビーチでしたが、ビーチから徒歩でのエントリーで、あっという間に、あんな光景が広がっているとは驚きました。
戻ってきて、食事も取らずに0206zから、15m
SSBで運用を始めました。この日最初の交信は、ZL2PGJ鶴田さんです。鶴田さんとは、日本から交信したことがあります。鶴田さんと、少し長めにQSOしていたためか、その直後から、たくさん呼ばれ始めました。さすが、土曜日です(帰国後調べたら、鶴田さんがクラスターにアップしてくださったのでした)。
3D2NA 04/11/20 0207Z 21225.0 JA op ZL2PGJ
3D2NA 04/11/20 0207Z 21225.1 Via JK1FNL JF2SKV-8
0420zまでに2時間強で216局とQSOできました。そろそろ、夕食をと思ったところで、JA1FEWからのリクエストがあり10mへのQSY、4局とQSOして夕食のためQRTしました。

ホテルでは、毎晩ショーが行われています。

ファイヤーダンスもなかなかの迫力です。
夕食を終え、ショーを見たので、すっかり遅くなってしまいました。部屋に戻って1000z過ぎから40m
SSBでCQを出し始めました。しかし、まったく応答がありません。日本の局は、かなり強く聞こえているのですが… とくに、V73に移動している日本人グループをコールする信号は、みな強力です。
ここで、アンテナの変更を決意しました。ループアンテナは立てた位置が悪いのかノイズが多いこと、回り込みでRTTYが運用できないことが理由です。RTTYは、PCをだましだまし使って苦労しているのに、ここまでようやく1局のみです。
釣竿デルタループをばらして、10m長の釣竿にアルミワイヤーを這わせ、垂直に立てました。アルミワイヤーでカウンターポイズを数本用意し、ATUと組み合わせます。このようにして、即席の垂直アンテナを10分ほどででっち上げました。ブレから離れた椰子の木に添わせたためか、ノイズも少なくなったようです。
40m CWで運用を開始、20局とQSOして、1057z(現地時間22時57分)にQRTしました。ちょっと早めだったのは、ダイビングの疲れがでたのでしょう… おやすみなさい。
20日(土)の結果
|
SSB |
CW |
RTTY |
7MHz |
0 |
20 |
0 |
21MHz |
216 |
0 |
1 |
28MHz |
4 |
0 |
0 |
計 |
220 |
20 |
1 |
14.11月21日(日)の運用
この日は、日曜日です。ダイビングの講習は翌日に回し、1日無線をする予定にしていました。
とはいうものの、釣竿デルタループを撤去してしまったため、前日に存分に楽しんだ15mのアンテナがありません。そこで、再びアンテナ設置に取り掛かりました。じつは、E-Z
HANGを利用するアイデアを思いついたのです。釣り糸は切れてなくなってしまったけど、ビニール紐に錘をつけて飛ばせばいいと。
さっそくトライしたのですが、うまくいきません。ビニール紐が重いためか、錘に使ったボルトが軽すぎるのか… 再度、トライしたところ、パチンコ部分のゴムが切れてしまい、一貫の終わりとなりました。
しかたなく、釣竿を支柱代わりにして、18MHzと21MHzのデュアルバンドダイポール、および7MHzのダイポールを設置しました。給電点の高さは、8mくらいでしょうか。エレメントの両端は3mくらいの高さです。

釣竿をダイポールの支柱に利用

アンテナアナライザで調整中。これがなかったら、リグの前とアンテナを行ったり来たりになっていたはず。

ブレの周りにワイヤーアンテナが張り巡らされている。かなりかっこ悪い。
調整にあたっては、アンテナアナライザの威力を実感しました。これは、本当に便利です。もし、これがなかったら、調整は事実上不可能だったと思います。
さて、0045zから21MHz
CWで7局とQSOして、一安心したところで、昼食を取りました。0209zから21MHz
CWの運用を再開、0236zまでに43局とQSOできました。
お昼頃にはシュノーケリングをしたりして、のんびり過ごしました。この日は無線だけのつもりだったのに、昨日潜った海の中の魅力に勝てませんでした。ブレの前の海岸からエントリーして、数十m進んだのですが、白くなった珊瑚が見える程度でした。魚は結構見かけたのですが、むしろ泳ぎを楽しんだ感じでした。
午後には、JA2LLK/3D2LL水崎さんが、オーストラリアへのご出張からお戻りになり、我々のブレに顔を出してくださいました。真っ先にE-Z
HANGの件を謝りました。
その後、18MHz CWなどで少しだけQSOしました。水崎さんと夕食をご一緒したあと、1041zから7MHz
CWで運用を開始しました。着実に呼ばれますが、なかなか局数が伸びません。1243zまでに90局強とQSOしたところで、明日のダイビング講習に備えて就寝となりました。
21日(日)の結果
|
CW |
7MHz |
98 |
18MHz |
6 |
21MHz |
53 |
計 |
157 |
15.11月22日(月)の運用
この日は、ダイビング講習、ボートエントリーで1本、ビーチエントリーで1本もぐって、無事、オープンウォーターコース修了となりました。潜っている間中、妻に付きまとうコバンザメがいて、とても可愛かったです。本人は、なにかがつんつんしてくる感じがしたけど、気がつかなかったとのことでした。ちなみにコバンザメは、サメの仲間ではなく危険はありません。
コバンザメが一所懸命に追っかけてます。

ボートエントリーダイブを終えて島の近くまで引き上げてきたところ
講習終了後は、JA2LLK水崎さんを交えてランチを取りました。その後、水崎さんのシャックを訪問しました。
リグはIC-736、アンテナは椰子の木を使ったロングワイヤーにアンテナチューナーAH-4の組み合わせでした。水崎さんは「これを参考にしたんですよ」と、CQ誌を開きます。なんと、私が書いた2003年10月号のローバンドDX特集の記事ではないですか。「記事に書かれていたようにアースを強化した途端、ものすごく飛びが良くなりました」とのこと。これはうれしい、お役に立てたようで、本当にうれしかったです。

綺麗にまとまった3D2LLのシャック

3D2LLのアンテナ 左端の木にワイヤーがのびている。
夕食後、18MHz
CWを運用。0931zから1014zまでに55局とQSOしてこの日は終了です。この日は、月曜日ということもあり、ダイビングメインの日となりました。
22日(月)の結果
|
SSB |
CW |
18MHz |
0 |
55 |
21MHz |
1 |
0 |
計 |
1 |
55 |
16.11月23日(火)の運用
事実上最後の運用の日となってしまいました。翌日には、マナ島を離れなくてはなりません。ここまで496QSOです。火曜日ですが日本は祭日です。どこまで交信局数を増やせることでしょう。
21MHz CWのあと、0034zからの18MHz
CWでペースをつかみました。0105までに、47局とQSOしました。その後も、21MHz
SSBで37QSO、
18MHz SSBで30QSO、24MHz
SSBで45QSOと、小刻みにQSOが増えていきます。JQ2GYU櫻井さんが、パイルが途切れたタイミングで、他バンドへのQSYをリクエストしてきてくれたおかげです。そのたびに、お客さんがついてくる感じで局数が増えました。さらに21MHz
CWの61QSOを加え、夕食前までに総計734QSOとなりました。14MHzや24MHzは、TS-480SATの内蔵チューナーで無理やりマッチングを取っているのですが、思いのほかよく飛びました。
この合間を縫って、シュノーケリングにも1時間くらいずつ2回も出かけています。なんといっても、徒歩30秒でビーチですからね。思い切って前回よりも沖のほうに出てみます。なんと、光景は一変、見渡す限りの色とりどりの珊瑚と魚です。さらに進むとドロップオフとなり、深さも加わった、さらに美しい3次元的な光景が広がっています。ダイビングで潜らなくても十分といった感じです。驚きました。この光景を最後にもう一度と、二度目に出かけたというわけです。

船が浮かんでいるちょっと先の色が変わっているところまで泳いでいくと、海の中は珊瑚と魚の絶景となる。さらに進んだ先はドロップオフでもっと素晴らしい光景。
この日は、シュノーケリングで楽をしようと、ライフジャケットを借りてきていました。シュノーケリングは、うつ伏せになって海の中を見ているわけですから、背中が焼けるんですよね。ライフジャケットとスイムウェアの間の部分、つまり腰の部分だけベルト状に日焼けしてしまいました。ものすごくかっこ悪いです….
夕食後はラストスパートです。まずは、7MHz
SSB。相変わらずSSBは苦しく、8QSOのみでした。しかし、739局目にV73VE斉藤さんとQSOできました。大成果です。
その後、7MHz CWに移りました。JAとWから、同時に呼ばれ、順調に交信局数が増加していきます。1246zに密かに目標としていた800QSOを達成しました。
こうなったら、切りのよいところまでと、850局に目標を変更しました。1324zに847QSOでパイルが途切れました。がんばって、あと3QSOとCQを出し続けたところ、友人のJE1KUCが呼んできてくれました。848QSOです。その後すぐにWが2局呼んできてくれて、無事850QSOでQRTとなりました。 850QSOのうち、350QSO以上が最終日でした。ラストスパートに成功し、充実した運用最終日となりました。
23日(火)の結果
|
SSB |
CW |
7MHz |
8 |
108 |
14MHz |
8 |
0 |
18MHz |
30 |
47 |
21MHz |
37 |
66 |
24MHz |
45 |
5 |
計 |
128 |
226 |
16.11月24日(水)
午前中に船でマナ島を離れ、ナンディに向かう日です。ナンディで一泊して、翌日のフライトで帰国です。
早朝6時に起床、アンテナの撤去を開始します。ワイヤーアンテナなので、撤去は簡単です。続いて荷造り開始。荷造りに目途が立ったところで、朝食に出かけます。朝食のとき焼いてくれるチーズオムレツが、たいへんおいしく楽しみだったのですが、それも今日でおしまいです。
水崎さんは、今日から出張とのこと。我々がチェックアウトする頃には、すでに出かけてしまっているとのことなので、朝食がてら、お礼のご挨拶にうかがいました。
850QSOという成果に驚かれていました。自分で考えても、あんなアンテナで、よくもまぁ飛んでいったものです。壊してしまったE-Z
HANG(とはいっても、ゴムは予備があるそうで、釣り糸と錘があれば、直るとのことでした)のお詫びに、予備に持ってきた分も含め、コア材(いわゆるパッチンコア)をたくさん置いていくことにしました。
チェックアウトに時間がかかったものの、無事、船に乗り込みました。朝早く起きたので、船の中では爆睡状態でした。マナ島だけではなく、たくさんのリゾートアイランドに立ち寄っていきますが、2つ目くらいから先は、記憶にありません。
1時間半ほどで、フィジーのメインランド、ビチレブ島の港に着きました。ここから、バスでホテルに移動しました。空港に近いので、街からは離れているのですが、なかなか綺麗なホテルです。

ホテルの外は、なかなか雄大な景色が広がります。電波も飛びそうなのですが、荷解きは面倒だなぁ...
ナンディの街へは、クルマで15分ほどとのこと、ホテルまでつれてきてくれたバスで街まで行ってくれるとのことで、荷物を置いてすぐに街に繰り出しました。
街に着きました。街といってもメインストリート1kmくらいを往復すれば、もうおしまいといった感じです。

ナンディの街でみかけた看板です。リゾートで1週間呆けていたので、日本語を忘れてしまったようで… 読めません。
街の様子を眺めてから、ちょっと奥まった場所にあったインド料理店に入ってランチを食べました。値段からいって、ちょっとした高級店だったと思います(といっても日本円で考えれば、二人で数千円ですからごく普通)。とてもおいしかったです。
なんでも、フィジーは、人口の半分がインド系なのだそうです。じつはナンディで食べるインド料理、楽しみにしていました。期待どおりでした。
ここで、両替したフィジードルの袋を取り出して、中をチェックしたところ、5ドル足りません。封筒をステップラーで留めていたのは、そういうわけだったのかと思い至りました。窓口で、なかを空けて確認なんてしないですものね。日本円で400円くらいかな。ごまかされました。
お土産を買って、タクシーで18時頃ホテルに戻りました。夕食は、ホテルで済ますことにして、まずは休憩とベッドに横になった途端、二人で熟睡です。なんと、そのまま、朝まで寝てしまいました。
17.11月25日(木) 帰国
いよいよ帰国です。バスで空港に移動です。
空港のカウンターに荷物を預けましたが、中身を確認されることも、重さにクレームがつくこともありませんでした。
ほぼ満席ながらも、我々は4人がけのシートをふたりで使うことができ、ゆったりとできました。8時間のフライトで日本時間の夕方に成田着。
成田のショッピングセンターに立ち寄り、さっそく水中カメラを現像に出してから、夕食をとりました。
できあがった写真は、残念なことに目にした光景のすばらしさが伝わってくるような出来ではありません。デジカメ+水中ケースが欲しいなどと、危ない考えを持たないようにしなくては(でも購入は時間の問題か?)。
前述のコバンザメは、ばっちり写っていました。年賀状のネタができました。書店で本を買い込むなどして、首都高の渋滞が解消した頃を見計らって、クルマに乗り込みました。帰宅は22時でした。
なんか、あっという間に、日常の世界に戻ってきてしまった感じです...
18.DXバケーションを振り返って
1局だけの移動は、荷物をどのようにして運ぶかが課題です。今回は、限られた量のなかで、アルミワイヤーやバラン、コア、アンテナアナライザ、アンテナチューナーなど、アンテナの材料や調整のための機材を多く持っていったことが、結果的には大正解だったことになります。
ただし、3.5MHzや10MHz、RTTYやPSK31の運用に時間を割くことができず残念でした。次回の楽しみに取っておきます。160mもリクエストされました。挑戦する価値はありそうです。日本の中波ラジオがどんな感じで聞こえるか、確かめておけばよかったです。
ライセンスの取得は、とても面倒ですが、よい経験でした。ろくに英文ビジネスレターを書いたことがない私でも、やればできるものですね。
このレポートを書いているのは、2月のはじめです。もう2カ月も経ってしまったのですが、ログや写真を取り出して、振り返りながらまとめていく作業は、たいへん楽しいものでした。
もちろん、次にどこにいくか考え始めました。2年間のライセンスを取ったフィジー再訪も有力です。
QSLカードは、NA8O/KH2、NA8O/KH0とシリーズ化して作りました。数点の写真を使ったカードです。海も空も、1枚1枚の写真は、ものすごく綺麗なのですが、並べてしまうと、みんな青で、思いのほか地味な感じになってしまいます。そこで、色のバランスを考えて、デザインを決めました。ご請求はダイレクトでもビューローでもOKです。
2005年も、1〜2回は海外運用を楽しみたいと考えています。皆さん、また呼んでくださいね。最後に今回の運用結果をまとめておきます。
3D2NAの運用結果
|
SSB |
CW |
RTTY |
計 |
7MHz |
8 |
226 |
|
234 |
14MHz |
12 |
34 |
|
46 |
18MHz |
30 |
108 |
|
138 |
21MHz |
258 |
119 |
1 |
378 |
24MHz |
45 |
5 |
|
50 |
28MHz |
4 |
0 |
|
4 |
計 |
357 |
492 |
1 |
850 |
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