●タックシール印刷までの手順
「ユーティリティ」−「QSL印刷」を選びます。
以下の画面が表示されるはずです。

上記画面は、自動的に最終QSOから1ヶ月間さかのぼったすべて局の内、QSLの発行されていない局が対象として一時的に選択されています。
プリンターの環境設定は、この段階で行っておきましょう。
画面の左上の「Set」キーを押すとプリンターのプロパティを呼び出す事ができます。
プリンターの設定が確認できたら「Filter」を押します。
次のウィンドウが現れます。

定期的にQSLカードを発行するのであれば、期間指定が便利かも知れません(A) コールサイン指定は@に直接対象局を入力して下さい。
この場合、ワイルドカードは次の様な形で使用できます。
(JF1OCQを探す場合、JF1O*は可、JF1*CQは不可です)
家族で1つのLOG4DXを共用する場合は、Bにオペレーターのコールサインを入力して下さい。
これらの3つの条件は、それぞれを組み合わせて使用する事ができますので、その時の状態に合わせて使い分けると良いでしょう。
対象の局、日付等が正しく入力できたらCを押します。
もし何らかの理由で、既にQSLを発行した事のある局に対して、再発行を行う場合は、「送付マーク付も選択対象にする」をチェックして下さい。
以下のウィンドウが現れ、該当する局がログにある場合はすべてアルファベット順に表示されます(日付順にはなりません)
上記ウィンドウは、検索条件として「Call sign指定」で「JA1*」を指定して検索した結果です。
このまま印刷に入る場合は、@の「Label」キーを押します。
LOG4DXでは、印刷実行の際に、タックラベル・QSLカード印刷共に、「MyQSL」と云う名前のレイアウトが選ばれます。
従って、通常はこのレイアウトファイルを自分のものに変更しておくことを強くお勧めします。
私の場合は、海外のコールサインが複数ありますので、同様に変更したものを、それぞれのコールサインをレイアウト名にして保存しています。
それではラベルのレイアウトを行う方法について、ご説明します。
Aのキーを押して下さい。
以下のウィンドウが現れます。

タックシールには、下図の様なラベルのサイズや、その他印刷に必要な情報の書かれたシート(テストシート)が添付されています。(印字テストシート)

もちろんLOG4DXにも、予めいくつかの代表的なタックシールのテンプレートがインストール時に組み込まれますが、自分で自由な設定ができますので用途にあったサイズのタックシールを設定してみてはいかがでしょうか?
ここでは、私の使っているタックシールを例に取ってご説明します。
上図の枚数は、使用するシートの縦・横のラベルの枚数をそのまま入れて下さい。
基準位置は、よこが台紙(この場合はA4サイズ)の左端から、ラベルの左端まで(この場合は7.2mm)を記入します。
たては、台紙の上端からタックラベルの上端まで(この場合は15.15mm)を記入します。
大きさも、ラベルのたてよこのサイズをそのまま入れて下さい。
間隔は、よこの欄にラベルの幅(この場合63.5mm)+次のラベルとの間隔(この場合2.55mm)、合計66.05mmを記入します。
同様にたてには、ラベルの高さ(この場合は38.1mm)+次のラベルとの間隔(この場合は0mm)、合計38.1mmを記入します。
印刷QSO数は、最大4局まで選べますので、4局にしておくと良いでしょう。
新規、或いはテンプレートを変更した場合は、「SAVE」キーを押してファイルを保存して下さい。
また、あるデーターを編集して、新たに別名で保存する場合は、「登録名」に新しい名前を入力する前に、必ず「登録名変更でデーター読み込みしない」にチェックを入れる事を忘れないでください。
位置調整は、実際の印刷の際に、プリンターとの誤差を修正するためのものです。
はじめて設定する場合は、たてよことも0mmのままにしておいてください。
万一、実際の印刷で誤差が生じた場合は、補正値を記入して下さい。
ここの設定値は、用紙全体に影響しますので、充分なチェックを行って下さい。

V2.15から新しく用意された機能に、タックラベル印刷時のフォント色の自由な設定変更があります。
上図にある項目について印刷色を変更したい場合は、「色設定」をクリックして、好みの色を選んで下さい。
同様に、Remarks(欄外:コメント行)のフォント色も変更できますので、必要に応じてご利用下さい。
QSOデーターのセンタリング印刷は、特に選ばなくても問題はありません。
下図では、センタリングを選ばずに印刷しております。
必要な設定ができたら「SAVE」キーを押して保存して下さい。
印刷QSO数は、最大4QSOまで1枚のタックラベルに印刷が可能ですが、ラベル枚数が縦方向に10枚あるシートを使う場合は、1枚につき2QSOまでしか印刷できません。
私の場合は、縦方向が7枚のラベルを使用していますので、ラベルあたり4QSOを印刷する事が可能です。
以下にその実際の例をお見せします。
JE1RXJとは指定期間中に14QSOが該当しました。
LOG4DXは自動的にオーバーフローしたQSO分を次のラベルに印刷を実行します。
■カード印刷
タック印刷同様、まずはカード印刷の結果をお見せしましょう。
対象局の選択画面はタック印刷と同様の手順を行います。
カード印刷では、1QSOしか印刷できません。
●カード印刷の手順
「Print」-「Card」(@)を押します。
下図の様なウィンドウが現れます。
リグやアンテナなど、必要に応じて変更して下さい。
準備が出来たら「Print」を押して印刷を実行します。
送付マーク自動付加をチェックしておくと、以降は印刷対象を選択画面では対象として選ぶ事ができなくなります。
何らかの理由で再度印刷を行いたい場合は、印刷範囲の設定画面で「送付マーク付も対象にする」をチェックしておいて下さい。
以下はLOG4DXに添付されているテンプレートの例です。
この例では、オノウエ印刷のDXサイズのカードを想定しています。
これらの値は、皆さんが自身でそのままお使いになる事が可能ですが、実際に使用するプリンターによって違いが出ますので、必ず試し印刷を行って微調整をして下さい。

●カードレイアウトの実際
私が使っているQSLカードのうち、LOG4DXのテンプレートにない形式のものを、試行錯誤しながら登録してみました。
オノウエ印刷のカードです。
カードサイズはDXサイズ(140mm×90mm)で、レイアウト見本のNO.10です。
実際に印刷したものです。

上記の印刷をするための設定データーです。
同じものを使われている方は、以下のデーターをお使いいただければ、上図同様の印刷が可能だと思います。
また、カードサイズがハガキサイズの方も、これを参考にして若干の変更で同様の印刷が可能になると思います。

●タックシール?かQSLカード直接印刷か?
タック印刷とQSLカード直接印刷の長所・短所や、あるいはそれぞれの適切な使用方法についてよく相談をされますが、これは非常に難しい質問でして、どちらも当然長短合わせ持っておりますので、私も目的に合わせてとしか申し上げられません。
しかし、ここではひとつ参考として実際の事例をご紹介します。
@タック印刷のメリット・デメリット
私は、海外運用分のQSLをすべてタック印刷処理で行っています。
云うまでもなく、1局で複数QSOをされる方が多いですから、カードを受け取る方も同じカードを沢山もらっても困るでしょうし、こちらもカードの節約と云う意味でメリットを感じています。
それと、タック印刷をやってみて気付いたのですが、カード直接印刷時にプリンターの給紙ミスなどでのトラブルがありませんから、カードの無駄がありません。また、タック用紙に打ち出した後、請求のQSLとのベリファイが簡単にできて非常にFBです。
デメリットとしては、まずタック用紙代が必要になる事です。
ちなみに私が使っているAvery J8360-20(台紙20枚入り:タックラベル420枚)で950円程度です。
計算上は、ラベル1枚あたり2.26円と云う事になります。
そして、剥離してカードに貼り付ける手間があります。
これはなかなか無視できない手間です。
Aカード印刷のメリット・デメリット
何と云っても、カードの直接印刷しますので、手間やコストで有利かと思います。一般的にレアなペディション局を追っている場合を除いては、1局に対して複数QSOの可能性は低いので、カード直接印刷が適しているでしょう。
しかしプリンターによっては、カードのくわえ込みが弱くて印刷ずれが起きてしまったり、通常のハガキサイズ以下のDXサイズでは小さすぎて印刷できない機種があります。(私の昔のプリンターで、MJ-510Cは通常ハガキサイズ以下の印刷ができません)