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マーシャル便り


豪華船「飛鳥」

日本の「飛鳥」(あすか)と言う客船がマジュロに(2005年2月に)寄港するので、上陸する人達の案内などに対応出来る人は協力することになりました。
日本の客船がマジュロへ来ることはとても珍しい事です。勤務先へ事情を話して、この日は、「にわかガイド」になることになりました。

豪華客船「飛鳥」 マジュロのラグーンに現れた巨大な客船です。こんな大きな客船が入って来たのは始めて見ました

何でもこの客船によるオセアニアクルーズは、2年に一度行われていて45日間で各地を回りマジュロを最後に日本へ戻るのだそうです。
マジュロでは日中午前と午後に色々なツアーが組まれていて、マジュロ環礁半日観光、マジュロ環礁遊覧飛行、マジュロの小学校で青年海外協力隊の教師による授業の支援をするツアー、ラグーンでのヨットクルーズ、買い物ツアー等々が組まれていました。
私は、午前中、半日観光のバスガイドを務めました。マーシャルについての歴史などにわか勉強をして2−3時間のバスツアーですが、お客さんが退屈しないよう努めました。

空港の先にある美しいビーチ 地元の人達も良くピクニックに来る美しいビーチへも案内しました

午後には、遊覧飛行の案内役を仰せつかって、桟橋からお客さんをマイクロバスに乗せ飛行場までマジュロの説明をしながら連れて行き、乗客名簿に記入手続きをして飛行機に乗せます。
飛行機はエアーマーシャルの小さい方の飛行機で、隊員達は「ちびマ」と呼んでいます。
ちなみにマーシャルの離島を運行している飛行機はもう一機あってこれはDash-8と言う少し大きい飛行機です。この飛行機のあだ名は「でかマ」です。

遊覧飛行の搭乗完了 案内役の私は残念ながら乗れません。天候を心配しましたが飛行を終わった皆さん「良かった!」と言ってくれたので、私が企画した訳ではありませんがホットしました

昼には手伝いに参加した関係者は皆さん船で昼食を戴ける事になっていて、テンダーボートで「飛鳥」へ乗船しました。

テンダーボート いくつ親船に積んであるのでしょうか、飛鳥4とあります。テンダーボートとしては定員82名とありますが、LIFEBOATとしては最大132人と書いてありました

「飛鳥」のロビー とにかく大きな船でむろんプールもあります。乗船した感じは大きなホテルと言った感じです

昼食 なにしろ和食などマジュロでは食べさせてくれるレストランは1軒もありませんからとても美味しく、特にご飯が美味しくて、4回もお代わりをした女性隊員も居ました

午後4時過ぎにはマジュロでの全部のツアーを終えて日本へ向けて出航です。
この国では入港や出航にボートで出迎えたり見送ったりするのは一つの習慣になっているようで観光ツアーを支援した我々もボートに乗り沖合の「飛鳥」のそばまで行き見送りました。

出航見送り 如何に「飛鳥」が大きいかボートと比較するとわかります。見送りのボートで手を振ると「飛鳥」も何回も汽笛を鳴らして応えていました

見送るワンちゃん この犬はとても利口な犬で、飛鳥を見送っているのかと思いきや、もう一つの船にご主人が乗っているので見ているのです。「犬のお巡りさん」と言うのは聞いたことがありますが、マジュロには「犬の船乗りさん」と言うのがいました。桟橋に戻ると真っ先に上陸してゆきました

誰でもこんな豪華船で一度はのんびり世界各地を回ってみたいと思うはずです。
私もそう思っていました。
今回実際に乗客の皆さんをご案内してみて、当然ながら皆さん功成り名遂げた方々でしょうし、それなりにご年輩の方々が多いのは自然な事です。
そう言う方々と一緒に何日間も同じ船で航海する事になると言うことに、若輩の私はなんだか気後れを感じてしまいました。
でも今回、お国の税金でまかなわれている我々として少しでも高額所得者の皆さんに喜んでいただけたら幸いと、ひとり納得していました。

見送りの船でワンちゃんと 私の周囲の人達は自分の娘より若いしかも優秀な隊員がほとんどです。「飛鳥」での船旅も良いけど、こういう若い人達に囲まれて無線も出来る活動環境は幸せなことだと思った一日でした

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