This site devoted entirely to Amateur Radio


マーシャル便り


クリスマス

国民のほとんどがクリスチャンであるこの国では、クリスマスが一年を通じて最大のイベントです。
各地区にある教会を中心にブロックパーテイと称する催しがあって楽しいですよと、聞いていましたのでマーシャルでの初めてのクリスマスを心待ちにしていました。

路上店舗 日本で言うと年末商戦でしょうか、クリスマスが近づくと歩道にテントを張って安売りセールをしているところが目に付きます

各商店は、売り上げが大幅に伸びるせいでしょうか、クリスマスが近づくと15%引きとか20%引きセールをするところがあって、値の張る物を買い求めるには良いチャンスです。
事実、この時期どの商店でも結構な人が出ていて、クリスマスの飾り付けやプレゼント、食料を沢山買い求めています。

長くこの地に居る日本人によると、マーシャルの特にマジュロの人たちの生活は借金方式?(前借り方式)になっている様で、ましてクリスマスですから当然前借りしてでも盛大に、と言うのですから商店の売り上げも伸びる道理です。

クリスマスの飾り 普段は何も無いのですがダウンタウンの中心部ロバートレイマーズホテルの前に飾り付けが出来ていました

日本でも、最近は地方都市や個人の家でも、クリスマスが近づくと電飾を施して、それが結構有名になっていますが、ここ南国のクリスマスも全く同じです。
商店やスーパー、それに大臣の家や個人の家でも、結構いや、かなり派手な飾り付けをしています。
いつもは暗いマジュロですがこのときばかりは、華やかです。


EZプライスの飾り ダウンタウンにある店で工具から雑貨まで色々あって時々使っている店です。イージープライス、イージーブレーク(すぐ壊れる)と言う人も居ます

MECイルミネーション MECとはMarshall Islands Energy Companyの略で、電力会社です。聞くところによると、12月だけでこの国の1年分の電力を消費するのだそうです。節約とかもったいないと言う発想は、そう言えば普段から余り聞きません。従って節電型のLEDの電飾を持ってきてもこの国では売れないでしょう

フォルモサの飾り フォルモサはポルトガル語で美しい島と言う意味で台湾を意味するのだそうですが、マジュロではチェーン店を展開する台湾人経営のスーパーです。この店の飾りには6角形の雪の結晶がありましたが、マーシャルの人には多分多分意味が分からないでしょう 

クリスマスのこの時期、各高校ごとに音楽パーテイ等のステージイベントを行っていると言うので見に行きました。
「何時から始まるの?」「多分7時頃」実は、始まる時間など聞いてもあまり意味のないことなのです。
入場料は2$でしたが、これは抽選券になっていて、各企業からのドーネーションや旅行券が当たる仕組みになっていました。学校によって違うのでしょうが、このときのイベントは、各学年の選抜チームがステージでコーラスや踊りを交えた音楽をやっていました。

一つが終わって次の出番の組が居ない、というのはしょっちゅう、どうもこれがマーシャル流なのだそうです。観客が少ないと出たがらない?人が集まった頃に出演したがる?余り計算高い人は居ない国ですが、とにかくその場主義、即興は結構上手と言うのは民族性でしょうか。

マーシャル高校のステージ 見ていると積極的で上手にやっている人は前に、その他の人達?は後ろの方でやっています

客席の子供達 我々には面白くも何でもないステージですが、結構な観客が集まって皆熱心に見ています。4−5歳の子供達も沢山居ます。それがなんと11時を過ぎているのにです

クリスマス前日の楽団 24日の昼時には、この国のナショナルバンドが、ダウンタウンの店の前でクリスマスにちなんだ音楽を演奏していました

クリスマス当日は、夕方から翌日朝方まで教会に人々が集まり、色々な物を撒いたり面白いとと言うので、夜になって近くの教会まで歩いて行ってみました。
確かに人々が集まって、教会の建物の中では大勢の人達がゆっくりしたテンポの音楽に合わせて踊っていて、それをまた、大勢の着飾った人達がイスに座ってじっと見ています。
外でも蒸し暑くて中はもっと暑いはずです。何より音楽と踊りが単調な繰り返しで、しばらく他を回って又寄ってみましたがまだ同じ音楽と踊りをやっていました。
近くにあるホテルのレストランもこの日は休みで、お腹もすいてくるしタクシーは居ないし、また歩いて家へ帰りワインでメリークリスマスと言うクリスマスでした。
ダウンタウンのブロックパーテイはもっと喧噪で面白いと言う話ですが、車がないとこう言う時には出歩けません。 

教会前の飾り

| Back |