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ジャカルタ通信


ラマダンとデパート (2002-11-21)

ラマダンとデパートが特に関係あると言うことではないのですが、何となく題をこうつけてしまいました。最初はデパートの話です。
まだこの国へ足を踏み入れたことがない人は(実は私も赴任するまではその一人でした)、想像しようにもなかなかぴんと来ないのが普通です。
勝手に日本を基準に、ものの入手が難しいだろうと考えて来てみたら、少なくともジャカルタは国際都市だけあって、デパートは日本のデパートより立派?お客さんも結構多くて、最近の日本のデパートよりよほど活気があります。
無いだろうと持ってきて正解だったものは、掃除する時の雑巾の為に持ってきた古タオルくらいでした。

(ジャカルタの中心部にあるSOGOデパート 吹き抜けになっている中心部では昼に生演奏を聴きながらお茶が楽しめます)



(同じくSOGOの3階 Body Shopの隣が「たいちゃんラーメン」です。ここでよくHAM仲間が集まります)



(私のアパートから徒歩5分にあるパサラヤデパートの地下にあるスーパーマッケット)



(同じくパサラヤの地下にあるマクドナルト 日本と同じシステムで標準的なセットメニューで280円です)

次はラマダンについてです。
ラマダンとは、いかなるものか?不勉強ゆえまだ分かってはいませんが、狭い視野の私の目で見えた現象だけの報告になります。
今年のラマダン入りは、11月6日でした。
太陽暦で日が決まっている訳ではないので、カレンダーには書いてない様です。ラマダンと言ってもイスラム教徒だけですから、キリスト教の人達は(中国系のインドネシア人にはキリスト教徒が多い)普通にやっています。
もちろん日本人も。
それでも断食月入りの初日と前日は、カラオケも全店休みになった様です。
マクドナルドも昼間外から(中で食べているのが)見えないように、窓に白い紙?を張ってありました。
まあ遠慮してと言うことでしょう。
飲み食いも、セックス(昼は)もいけないのだそうです。むろん喧嘩もいけない。
心静かに過ごさなければいけないのだそうです。

朝は4時から夕方は6時まではプアサと言って断食です。
歯も磨きません。
従って6時になると、レストランでは皆座って待っていて一斉に料理が運ばれてきて、食べ始めています。
日本人は(いや私は!)(モスリムの人と一緒の時には)半分だけつきあってビールだけ飲んで6時になるのを待っているとか?やっていますがHi!
外で働く人は水も飲めないので、どうするのかとも思うのですが、そういう試練も1年に一度意味があるかもしれません。
ちなみに、病人、赤ちゃん、子供?(何歳まででしょう?)、旅人、生理中の女性はプアサはしなくて良いのだそうです。
断食を初めてしばらくは結構きついのだそうです、横になって昼の時間をひたすら過ぎゆくのを待っている人も居ます。
夜になるのを待ちかねて食べますから、スーパーは買いだめの人でいつもより遙かに混みます。
売場もいつもはなにも置いていないスペースに、商品をわんさと並べてあります。
事実、普段より売り上げは遙かに多くなるそうです。
毎日タクシーに乗っているので、なにかしら運転手さんと話をしますが、ある運転手は、ジャカルタへ単身出稼ぎに来ていて、一月に一度は田舎へ帰っていると言っていましたが、断食は田舎へ帰ると言っていました。
そういう人も多いらしく、断食が始まってからタクシーがガクッと少なくなっています。
デパートには田舎へ帰る人のためのおみやげパックの様な商品が出現します。



(パサラヤ デパートに並んだおみやげパック1)



(パサラヤに並んだおみやげパック2)


結構かさばる商品ですが、インドネシアの人は包装にこだわるようです。
デパートにも、ギフト用包装材料の広いコーナーがあります。
でも、田舎へ帰る庶民は長距離バスで、近い人でも6−7時間ですから、大きなおみやげでは不都合な気がします。
ここに写っている商品は車を持っていて買い物にくる様な人達用なのでしょうか?

(パサラヤ デパートの地下にある(日本の)Keyコーヒースタンド ここは地元の人にも外国人にも人気があります)

おみやげ品の写真を撮る時、ここを通ったらにっこり笑って挨拶してくれたので、つい一枚撮らせてもらいました。
ここはラマダンに関係なく営業しています。デパートは夜10時まで営業していますから、喫茶店のない国としては、貴重なコ−ヒースタンドです。 

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