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マーシャル便り


7.売っている物

 スーパーマッケットが幾つかある土地ですから色々な物を売っては居ますが、大小の店を片っ端から(一応)覗いて回った結果の、偏った?幾つかを紹介します。

(片栗粉 幾つかの店で見かけます。中華料理には不可欠なのでしょうか。でも不思議なのは純正日本産の物ばかりです。もしかしたら製造には何かノウハウがあるのか、それとも原料の問題でしょうか)

(リンゴ 野菜と果物の乏しいこの国ですがリンゴはいつもスーパーの店頭に並んでいます。傷のあるのさえ買わなければ、何時買っても結構いい味で食べられます。リンゴは米国産やチリ産が売られています。こうしてみるとリンゴは保存の利く果物であることがわかります。日本のフジが米国で作られマーシャルで売られていて、それを日本人(ばかりではありません)が買って食べると言う流通構造になっています。しかし、フジの品種を生み出しそれで世界を席巻している日本の農家の努力・こだわりは、やはり日本人ならではと感心します)

(同軸コネクター ダウンタウンに1軒売っている店があります。時に売り切れてない!と言う事もありますが、結構船が入ってきますので需要があるようです。この地で初めてM型コネクターでは通じないことがわかりました。我々が言うM型のオスはPL-259、メスはSO-239と言うのが米国流です)

(時代物のサークライン 丸い蛍光灯はあまり売っていないのですが、ある小さな店の奥の隅の方にほこりをかぶってなんだか懐かしい包装の蛍光灯を見つけました。この包装からするともしかして昭和40〜50年代かも?です。これが807か何かだったら喜んだのですが、ここにはそう言うものは一切ありません)

(スイッチを入れるとすぐ点きますが、すぐ寿命?も来ます。中に結構複雑な電子回路が入っています。20W100Wの白熱灯と同じ明るさと書いてあります。たいした値段ではありませんが、5本買って2本が最初から点きませんでした。店へ持っていくとすぐ替えてはくれるのですが・・・。使って一ヶ月目位にたて続けに2本が点かなくなりました。そのうちの1本は浴室で使っていた物で、突然「ジジジ・・」と言い出して「バン!」と大きな音を出して消えました。これには少々ビックリしました。でもこのランプ不思議なことにどこ製って箱にも本体にも書いてありません?)

(蛍光灯の電子回路 クイックスタートの電子回路のようで結構複雑です。電子部品のない国ですのでバラして部品を取るのに取ってあります。ここに使用されている部品にも不思議なことに何処製か書いてないのです)

(ジャンパー オフイスやタクシーの中があまりに(冷房で)寒いのでジャンパーを買いました。サイズが皆大きくてMサイズはこれ一枚でした。雨にも良さそうな特殊な生地で出来ていて気に入って買いましたが、2〜3日してどうも机の上や鞄の上がざらざらするとは思っていたのですが、なんと買ってからどんどん毛羽?が取れてきて3週目には写真の様な状態になりました。交換して!と言ったらこれはMade in C国 なのでしょうがないと言われ、更に交換するにも他にMサイズがないと言われてしまいました。今度入ったときに又来てくれ と言われてその後入荷はありません)

(マスキングテープ 部屋の内装の手直しを自分ですこしづつ始めることにして水性ペンキと刷毛とマスキングテープを買ってきました。マスキングテープを5mm厚ほど使ったら突然粘着糊が無くなって単なる紙テープになってしまいました。作業を止めて翌日買った所へ持ってゆくと、ああこれはMade in C国なのでしょうがないと言い、代わりに米国製の、値段が3倍する物をくれました。手間を云々しなければ、結果として安い価格で良い物を買えた事になりますから消費者としては儲けた?ことになるのでしょう)

(カラフルな圧着端子 大小様々なカラフルな圧着端子が各種入ってこの写真を取った店では3$で売っていました。無線機のDC12V電源ラインの線を剥いて捩って接続するのが大好き?な人たちが多いので、この端子でと思ったのですが、よく見ると銀メッキのような色をしています。形はほとんど圧着端子ですが、本当の圧着が出来る金属ではありません。「圧着端子もどき」と言うべきでしょう。もしかしたら作っている方は、これが圧着端子と言う物でペンチでつぶして使ってくださいね!と作っているのではないでしょうか?。買う方も、もしかしたら本当の圧着端子のメカニズムなど知らない?で使っているかもしれません。かく言う私も専用工具を持っていないので、本当の圧着端子でも、いつも半田を流し込んで使っているので、この「圧着端子もどき」でも全く問題はないのです。)

マジュロへ来て驚いたことは、中国製品がとても多いことです。
工具類はほとんど中国製です。
ペンチ一つ1$位ですからとにかく安いでのす。ドリルで木に穴をあけていましたら、途中でぐにゃりと曲がってしまいました。
もう1本を付け替えて使ったら同じようにぐにゃりです。最初は「なぜ?!」と不思議に思いハタと気が付いて何処製かを見て納得、その日の作業はもうやーめた!です。
でも、「安かろう悪かろう」がMade in Japanの代名詞だったのはついこの間です。
この言葉に相対して「舶来もの」が品質が良く珍重された、そう言う時代が日本にあったのです。ハムの世界でも、今は、「舶来物に」替わって日本製の無線機が世界中で使われているのですから隔世の感があります。

それにしても、既に有人宇宙船を打ち上げている中国の工業製品が末恐ろしいと言うべきか、これって少し変じゃないと言うべきか、よく分かりません。

(道ばたの豚:「私にはそんなこと関係ないね!」)

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