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ジャカルタ通信


くだもの(Buahブア)(1)

インドネシアはさすがに常夏の国、果物が豊富です。赴任の前に東京での先輩の経験談に、「どうしても野菜不足になりますから果物でビタミンを補う工夫をして下さい」と言われました。
でも、赴任してみて確かに果物は豊富ですが、どの果物にはどんなビタミンが含まれているのか?と調べようと思ってもなかなかそんな本や資料は目に付きません。そのうち段々分かってきました。要はそんなこと気にしないのがこの国なのです。

くだものシリーズで、色々な果物を紹介してみたいと思います。インドネシア語で果物はBuahブアです。色々な果物と言う時は、ブアブアと言えばいいのです。2回言うと複数になるこの国の言葉は実に便利です。子供はAnakアナック、Anak Anakで子供達、楽でしょう?

「バナナ」

果物の一番最初は、「バナナ」です。インドネシア語ではPisangピサンです。私たちにもなじみのある果物で今では日本でも安く手に入りますが、少し?はるか?昔には、「あれを1本丸ごと食べてみたいなあ」などと真剣に思ったものでした。(すでに遠い昔のことです!)

私には、そんな少しほろ苦い記憶のある果物ですが、ここには実に色々な種類が売られていて、大きなバナナがあったので、食べてみたらとてもまずくて懲りました。ピサン・ゴレン(揚げバナナ)と言うのがあってこれはいけますが、生食用ばかりではなく料理用のバナナもあると言うことを勉強しました。 
  

(バナナ1)バナナの花です。こちらへ来て始めて実物を見ました。この写真は昨年2001年11月に撮ったものです

(バナナ2)これもバナナの花です。初めて見た時には「先端にあるのは何?」と思わず聞いてしまいました。前の写真とは別なところで2002年4月に撮ったものです

ここは国中、年中同じ様な気候ですから、樹木が一斉に芽吹いたり実を付けたりせず、バナナの「木」も「気」の向くままに実を付けているように思えます。何処にでもなっていますから、この国は食糧難で餓死すると言うことは絶対にありません。

私の乏しい知識ですが、バナナの木は1本の木に一つしか房を付けない(と言ってもすごい量ですが)のだそうです。ビタミンB、C、ミネラルが豊富なんだそうです。

よけいなことですが、昼食で食堂のおばちゃんがくれたバナナを食べきれずに職場へ持ち帰り「食べる?」と差し出すと、(男性同志の会話では)「俺も1本は持っている」(?)とのたまいます。国が違っても例えは同じように使われる様です。

(こんな紹介をするつもりはなかったのですが、脱線しました!)

 

「バリみかん」

日本語のこの呼び方は、私がつけました。インドネシア語ではJeruk Baliジェルック・バリ(バリのみかん)と言われているのです。

バリみかん 実は日本ではボンタンあるいはブンタンと言われているものです。とにかく大きいのです。直径が10cm以上あります

これを1個買って来た時は、何日かに分けてやっと食べました。意外と房の中も柔らかでおいしいのですが、果物であっても普段食べなれないものをおいしいからと一度に沢山食べるのは禁物です。胃の中に入ってから、胃では「ん?これを消化するにはどんな酵素を使うべきか?」と悩んでいる内に消化酵素の供給が間に合わなくなる事もあるらしく、そうなると強制排除が働いて「急行列車」(止まらない?!)になってしまいます。

「ランブータン」

ランブータン もじゃもじゃの外皮を手でむくと中に半透明の果肉と中心部にはアーモンドの様なタネがあります。

ランブータンのパック入り。これで何十円かです。

スーパーでは、こんなパック入りで売っているので単身者には便利ですが、その辺のパサールのおばさんの所では枝が付いたままのものを束ねてずしりと重い単位で買わされてしまいます。少しとか0.5kgとか言っても、「0.5kgなんて少ししかない、おいしいから買ってて!」とかと、こっちがうまく言えないでもたもたしていると、結局食べきれない分量を買わされてしまいます。それでも驚く程安いですけど。

ランブータンはRambutanと書き、これはRambut=髪から来ています。まさに「なるほど」です。ビタミンCに富んでいるそうですがこれも一度に大量を食べてはダメです。1回に数個位にしておくのが無難でしょう。このランブータンで注意が必要な事は、買ってくると蟻が沢山付いていて、部屋の中や冷蔵庫で保管するときは要注意です。蟻と知恵比べの格闘が必要なのです。

(テントウムシ)果物ではありません。テントウムシの仲間だと思うのですが3〜4cmありました。何でも大きい?

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