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ジャカルタ通信


遊んでくれる友達  (2002-11-21)

私のアパートには、希望しないのに遊んでくれる友達がいます。
それは、日本から持ってきたノートパソコンと、「ありんこ」です。
ノートパソコンは実に気ままで、ある日電源を入れると突然Windowsが立ち上がらなくなったり・・・、でもこの話は面白くないのでやめて、蟻の話をします。(遊んでくれる友達などと言いますけど、私の残酷身勝手な言い方であることをお断りしておきます。)
蟻はインドネシア語でsemut(スムット)です。
ある日、勤めから帰ってくると窓際にある私の机の上に蟻が2匹ほどいました。
早速(申し訳ないのですが)せん滅して、次の日また3匹ほど発見、どこから来ているのか、追いかけても分からず見失う前にせん滅を計りました。
ある日、ジュースを飲んだカップを机の上に置いたままにしていましたら、朝 蟻が器の中に数十匹の単位で集まっていました。
そこで、どこから来ているのかを調査しなければならないと決心をして、辛抱強くどこへ帰るかを追いかけました。
なんとなんと、私が短波放送を聞くために窓の隙間を通して隣の家のベランダへエイッとビニル線のアンテナを投げてあったのですが、この線が隣の家の植木に結ばれていて(隣人は私の後に入居)これを伝わって私の部屋の机まで偵察隊が来ていたと言うことが分かりました。
しかし数mの距離をまさに綱渡りしてよくもまあ偵察していたものです。
アンテナ線を切って取り外しましたらぴたりと偵察隊は来なくなりました。


(私のアパートの台所です。ちょっと生活臭がしますが比較的きれいに使っているつもりです)

机の上のありんこが来なくなって、しばらくしたある日台所に3匹ほどうろうろしている蟻を発見しました。
どこへ帰るのかと30分位辛抱強く行動を追っていたら、なんと壁のタイルの目地の部分に、直径1mmくらいの小さな穴があって、ここから出入りしています。
早速シリコンコンパウンドでここを塞ぎました。


(台所の偵察隊。台所のテーブル上では保護色?でもないのですが、すぐに見失ってしまいます)

この蟻は体長3mm位、動きは決して早くないのですが、どこから見ているのか私が台所仕事を終えてしばらくすると偵察に来ます。
何か1滴食べ物の汁でも落ちていると、しっかり偵察隊が味わっています。
私は朝はパンを食べていて、このパン皿に紙皿を使っています。
ちょっとバターのしみが付いていると、ここにちゃんと張り付いて舐めています。
出入りしている隙間を見つけては塞いでいるのですが、なかなか追いつきません。
そのうち、要は食べ物を探しにくるのだから、食べ物がなければ良いはずと気がついて、台所は使った後は必ず拭いてきれいにするようにしています。



(こんな隙間から出入りしています。きっと壁の中に住まいがあるのでしょう)


(紙皿と布巾はこのように壁にぶら下げてあります。さすがにここへは来ないようです)

ある日ふと気がついたら、流しの目皿のところまで下りていて、金網についている食べ物のかすを味わっています。
毎回そこまで掃除はしてなかったのですが、仕方がありません。
台所仕事の後は、流しまできれいに洗っています。
そんなわけで、心ならずも台所はどんどんきれいになって、いつもピカピカなのです。
最近偵察隊がたまにしか来なくなって、なんだか少し寂しい気がしています。(笑)


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