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A52VE ブータンレポート


 

20.エピローグ

 (写真は本文に関係なく挿入されています)

 JICAシニア海外ボランテイアとしての3度目の赴任は、実質3ヶ月弱と言う短期間で任期を終える事になってしまいました。「慢性硬膜下血腫」は2週間から2ヶ月前の強打もしくは本人が気付かない程度の頭部の衝撃が原因とされていますから、病気と言うより怪我に近いのかも知れません。

 皆様に多大な迷惑を掛けた割には、痛くもなく後遺症もなく本人はけろっとしています。しかし、脳の障害と言うものを自分で経験出来とても勉強になりました。

 手術を受けたバンコックの病院からブータンへ戻るのではなく、療養一時帰国を命ぜられ日本へ帰ってきました。自宅近くでは出会う人ごとに「あら、帰られたんですか?」と聞かれ、「実は・・・・」と説明し始めると 、立ち話も5分では終わりません。
中には「実は私も・・・」と、ご自分の不具合を長々説明される方も居ます。
私の家は駅から
10分なのですが、ある日3人の方に出会って仕舞いなんと1Hかかったことがありました。

 沢山の方から、ねぎらっていただいたり、大変でしたね、と言葉を戴きましたが、ある方から「あら、(帰ってきて)良かったじゃない、みんな喜ぶわ!」と言われました。
任期短縮で帰国ですから内心すっきりしない気分で居りましたが、この方の一言がとても救いになりました。

2ヶ月ぶりのブータンの自宅 庭が草ぼうぼう!

パロ空港で 3機のエアバス機が一画面に写っています

 日本で経過診察を受けていましたが、医者は再発する可能性があると言います。しかし、どういうメカニズムで再発するのかは説明がありません。
無論出血したところを止血した訳でない事はわかるのですが、やはり診察の度に
CT検査の結果は気になりました。
でも、
3回目(3.5ヶ月後)の検査結果、血腫の跡も完全に吸収され無くなっており、医者からもう経過診察は不要と言われ、気持ちが軽くなりました。
更に、もう一度
SVに応募も出来るかなと元気が出てきました。

ダショー西岡のチョルテン

パロの遺跡

BKK空港1

BKK空港2

 ブータンからの帰国に際し、JICAブータン事務所の矢野所長、柴崎調整員から帰国を惜しむ言葉と 、機会があったら又JICA事業に参加して下さい 、と励ましの言葉を戴きとても感激しました。

 更に、私の入院・緊急移送騒動でJICA事務所の和田調整員、遠藤調整員、目黒HA(Health Administrator)、現地スタッフの方々、同期の廣田SV、百田SV、木須隊員の皆さんには一方ならぬお世話になりました。
 また、
JDWNR HospitalDrはじめ皆様、バンコックJICA事務所の樋口HABangkok International Hospital Dr・ナースの皆さん、JICA東京の関係部門の方々にここで御礼を述べさせていただきます。

 Drukair機での緊急移送に当たっては、Drukairにお勤めの青木知子さんに大変お世話になったと後日聞きました。お会いする機会があったら改めてご挨拶したいのですが 、とりあえずここで御礼申し上げます。
 ここでお名前を上げていない方々、日本で色々ご心配いただいた方々(三宅さん含め)に御礼申し上げます。
 沢山の方々にお世話になり、少しでもそのご恩をどこかで誰かにお返しすることを心がけ、これからの人生もう少しがんばって見るつもりです。

 駄文にここまでお付き合い戴き有難う御座いました。

BKK空港3  あのう・・・はみ出てますよー・・・

(A52VEブータンレポート 全了)

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