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A52VE ブータンレポート


 

11.Mr.VOA

 4月の後半に情報通信メディア局からブータンでQRVする局の情報を戴きました。見るとA52SW Steven Herman(W7VOA)QRV期間はMay1722QTHThimphuとあります。

 この方は米国人ですし外国人はホテルに泊まるはずで、どこかの旅行社が扱うはずですから23当たって見ましたが、皆うちではないと言う返事でした。
とうとう
17日になってしまい、片っ端から旅行社に電話を掛ける作戦をとりましたが幸いなことに直ぐに、お客は知らないがHam Centerのイェシは知っていると言う方を探し当てました。
 この方はケサン・ナムゲイさんと言い、ティンプー市内で奥様と
Sophun tours & treksと言う旅行社をやっている方でした。
早速、行ってもいいかと言うと歓迎しますとの事でしたので駆けつけました。

パンフレット Sophun tours & Treks社の立派なパンフレットにはなんとBhutan Ham Centre の紹介があります

 甘くて美味しいミルクティーをご馳走になりながら話を伺うと、なんとケサンさんは元A51KCだというのです。
で、レンタルシャックである
Ham Centreについては、今は自分の所では扱っていないが、これを運営しているイェシさんに電話しておいたので間もなくここへ来る事になっていると言うではありませんか。 

壁の写真 高名な米宇宙飛行士の写真も壁にありました。どうやらツアー客として受け入れた時のサイン入りの写真の様です

exブータンHAMと 右からSophunのケサン・ナムゲイ氏、私 齋藤、イエシ・ドルジ氏

 間もなくイェシ・ドルジ氏が現れました。
聞けば彼が
Steven氏を受け入れており、自宅兼Ham Centre(レンタルシャック)に今彼は来ているとの事でした。
イェシ・ドルジ氏は
ex A51AAで、ケサン氏共々2001年にこの地へ来た米国整形外科医のGlenn Johnson氏(W0GJ)の教え子だったことが分かりました。
お二人とも今は運用はしていないとの事でしたが、イェシ・ドルジ氏は
VISA取得レンタルシャック込みで旅行社として活動をしているとの事でした。

ハムセンター 手前の家は違います。ハムセンターの家は後ろですが写真を撮るにはこの角度しかありませんでした

ANT イエシ氏自宅前のANTSophun tours & trecks 社のパンフレットに依ればこのANTはクッシュクラフトのA3Sであると書かれています

  

WARCバンド用ANT 家の横の斜面(林の中)にWARCバンドのアンテナがありました

スティーブン氏と イェシ氏のレンタルシャックで、右からイェシ・ドルジ氏、A52SW Steven Herman氏、A52VE齋藤

 イェシ氏の自宅でスティーブン氏と初めて面会しました。実はお会いする前にメールで7K1NCP両澤OMから、彼はTIARAの代表を長く務めた方で 、2006年末まで日本に居られた方と伺っていました。
色々とお話もしたかったのですが、
QRVの準備で一番大変な時ですので、少しだけお邪魔してこの日は失礼しました。
でも、はからずもティンプーのハムセンターがここに有り、どういう設備になっているのかが分かりました。
場所は、ティンプー川を挟んでメインストリートのある反対側、山斜面の下にあります。
いわば谷にあるレンタルシャックですからロケーションとしては少々きつそうです。
立派なタワーですが、谷底から
W及びEUへの北方向はヒマラヤを越えて電波を飛ばさなくてはなりません。
JA方向は北から北東へ約60度位ですから、隣の山腹に阻まれてここからは絶望的と言えます。

A52SW 運用準備中のスティーブンさん

スティーブン氏のパドル 彼のパドルには日本でのコールサインが貼ってありました

exA51AAと自宅 イェシ・ドルジ氏と自宅。うしろのご自宅手前右がシャックの部屋

スティーブン氏と会食時 右からA52SWステーブン氏、青年海外協力隊で助産師の木須隊員、A52K金木SVA52VE齋藤

 ステーブンさんのご都合の良い時に昼食会を計画しました。
日本に長く居られたと聞いていましたので、日本食(らしき)レストランで楽しくおしゃべりをしながら食事をしました。
何しろステーブンさんは日本語は堪能ですしまして
HAMですので楽しい一時でした。
 日本の後、今度はインドのニューデリー駐在との事でした。
この時はまだインドでのライセンスがおりていないと言われていましたが、その後
OKになったと言うメールを戴きました。
 日本からインドへ赴任した米国人
HAMをティンプーで待ち受けた、と言う出会いでした。
今度インドへ行くからと言っておいたのですがその機会を作らなくてはなりません。
 蛇足ですが、私の娘より若い木須隊員に、「ところで
VOAって知っている? 」と聞いたら、「知りません」と言う答えでした。
んー!・・何って説明したら良いのか一瞬困って、その後彼女には説明していません。

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