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チュークの海

 


ここに来て初めて 弔うことが出来るなどと

そんなことを言う 資格もつもりもないのですが

海の青 空の青 この島々は

ここに営んだ 大勢の人々を

よーく 知っているのでしょう

人の世は常に流れ 世代も代わってゆきますが

ここへ来てわかったことは

決してこの海に 眠っているのではなくて

そう 千の風 千の青になって

海にとけ 空にとけ 私たちのまわりに

いつも居てくれるのだと

ここに来て初めて わかりました

 

斎藤邦夫

 

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