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ミッドウェイって?


アメリカ合衆国、ミッドウェイ環礁国立自然保護区
(Midway Atoll National Wildlife Refuge)
アメリカ合衆国のいずれに属する事なく、合衆国連邦政府 内務省 魚類野生生物局(FWS)の管理下にある

1979年以降、ミッドウェイは軍事基地としての役割を終え、1996年に米軍が撤退しました。
現在は、「ミッドウェイ・フェニックス社」の全面支援の元で、「島内の観光客は100名を越えない事」「保護区オリエンテーションを受講する事」などの条件を満たす事で、一般市民の来島を許しています。

ミッドウェイに行くには、ホノルル空港から約3時間のフライトになります。
日本との時差は、-20時間です。
日本が正午の時、ミッドウェイは前日の午後4時になります。

ロケーション


北緯28度、西経177度、日付変更線のすぐ東側で、北西ハワイ諸島の西端近くになります(最西端は、K5K:Kure Islandになります)
環礁内には、3つの島があります。(サンド、イースタン、スピッツ)
現在、居住が許されているのは、サンド島のみです。

地 形


約2900万年前の海底火山から噴出したマグマが、現在のミッドウェイの始まりにまります。
火山生成岩で成り立った島が、長い年月の風化の中で周囲に珊瑚礁を形成して行き、反対に島自体は沈下してしまった後に残った珊瑚礁が、現在のミッドウェイ環礁です。

ミッドウェイ環礁は、上空から見ると(上図参照)おにぎり型をしており、環礁内の水深は極めて浅く、環礁の外側はなだらかに深くなって行きます。
環礁内の3つの島は、基盤が砂地で風雨の影響を受けやすく、形が絶えず変化しています。
他のハワイ諸島に見られる様な、火山性の地質は見あたらずに、かつての火山の山頂部分は地下100m以下に埋もれています。

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気 候


分類上は、海洋性気候です。
雨は年間を通じて降りますが、一般的には冬季(11月〜3月)にかけてが多く、年間降雨量は約1000mm程度です。
下表では、8月、9月に降水が多く記録されていますが、たまたま台風の影響が大きかったものと思われます。
ミッドウェイは地下水がありませんので、雨水は貴重な水源になります。
また、絶えず毎秒5〜6mの風があり、台風並の風速を記録する事もあります。
5月〜10月は、晴天が続き、過ごしやすい快適な日が多いです。
気温は、大体20〜30度を保ち、貿易風が心地よいです。
この時期の平均水温は、24度と云われています。
また、11月から4月は雨期にあたり、日中の最高気温は20度を超えますが、雨が混じった時には非常に寒く感じます。
この時期に旅行される場合は、雨具と長袖のシャツなどが必要です。
尚、ミッドウェイは、日本で云うと奄美大島とほど同緯度になります。

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民族と言語


原住民はおりません。
現在、アメリカ人、フィリピン人、スリランカ人、フランス人が居住しています。
言葉は英語が標準語になります。

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経済・政治


アメリカ合衆国ジョージア州に本社を持つ、ミッドウェイフェニックス社の全面投資によって運営されているため、同社の経営状態がそのまま島の経済に反映されます。
また、ミッドウェイの産業としては、観光業、飛行機の給油・保守、及び保護区の運営が挙げられます。
島内の治安は極めて良く、盗難などの犯罪はほとんど発生していないそうです。
従って、島内には保安官を兼ねたFWS保護官が駐在していますが、出動する機会はほとんどないそうです。
犯罪者は、アメリカ合衆国連邦政府の法律によって裁かれる事になります。

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生 活


島内在住の人たちは、日々保護区の管理や運営、野生生物の調査や保護活動、そして旅行者の受け入れなどを仕事にしています。
多くは、早朝から働き、夕方5時頃には仕事を終えて、余暇を楽しんでいます。
絶海の孤島ではありますが、およそ必要な施設は全てありますので、不自由を感じる事はありません。
おいしいフランス料理のコースを食べてから、素敵なバーでウィスキー片手にいろいろな国の人たちを歓談するのが、この島のひとつの楽しみになっています。
男性は云うまでもなく、女性だけのグループでも、安心して楽しい夜を過ごす事ができます。

島内で食事に供される野菜の大多数は、島の施設で作られた有機野菜です。これはゴミを減らす事と、島外からの害虫の侵入を防ぐ目的があるそうです。私も毎食野菜を楽しみましたが、非常に種類も豊富で、孤島にありがちな野菜不足は考えられない様です。
ちなみに、キャベツ、トマト、ニンジン、キュウリ、レタス、ブロッコリー、ピーマン、ナス、パパイヤ、メロン、スイカ、その他が食卓に並びます。

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魚類野生生物局保護規則(抜粋)


ミッドウェイの生態系は、動植物の非原産種、或いは未知の伝来種によって絶滅に追いやられる可能性が高いため、旅行者に対しての注意事項が決められています。
 @靴、衣類などに植物の種や虫が付着していない事を確かめる。
 Aペットは絶対に連れて入れない
 B果物や野菜は絶対に持ち込めません
 C花やその苗なども同様

来島者全員に、これらの事を詳しく説明するオリエンテーションの受講が義務づけされています。
これは、リピーターにも適用されますので、何回ミッドウェイに渡航しても、その都度必ずオリエンテーションを受講しなくてはなりません。
例外はありません。

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宿舎(宿泊施設)


ミッドウェイには、いくつかの異なる部屋の種類がありますが、一般的に最も多いタイプをご説明します。
元海軍独身士官宿舎として使われていた施設(3階建て)が、一番多い間取りです。
かなり広い部屋(10畳以上はあるかな?)に、ベッド、洗面台、クローゼット、テレビ、電話、エアコンを備えていています。
但し、シャワーとトイレは隣り合う2部屋で共有する事になっており、それぞれの部屋に鍵付きの専用のドアがあります。
これを使う時は、相手側のドアの鍵をかけますが、使用後には必ず解錠を忘れないでください(相手が使用できない)

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持って行ける荷物の重さ


頭上の棚、または座席の下に収まる機内持込荷物(9kg)1個と、31.5Kg以下の機内預け荷物1個が認められています。
これ以外は、アロハ航空と相談です。
但し、輸送についてはアロハ航空が責任を持ちますが、超過重量の荷物の受託可否や、チャージについてはミッドウェイフェニックス社の決済と云う事の様です。
少しややこしいので、荷物の多い場合は必ずミッドウェイアイランドジャパンオフィスで相談して下さい。

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旅 券


日本帰国時まで有効なパスポートが必要が必要です。
ビザは必要ありません。
また、ホノルルからミッドウェイへの出発時に、出国票は回収されます(アメリカを出国扱い)
従って、帰国時には再度アメリカ合衆国への入国書類を必要とします。

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通 貨


すべてアメリカドル($)
両替所はないので、必ず事前に両替をしておく必要があります。
但し、ミッドウェイでの各種の精算に、クレジットカードを使用するのは問題ありません。
主要な、Master、VISA、AMEXが利用できます。

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税 金


滞在に関わるものについては、原則無税です。
ただ、国立自然保護区使用料(1名当たり$5/日、最高$30)とホノルル空港使用料($39.6)が別途に必要となります。

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チップ


ギャリー以外での食事、ダイビングなどの各種サービスには10〜20%のチップが必要です。
ベッドメーキングには$1程度(1名)をご用意下さい。

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交通手段


自転車(1台$5/日)、ゴルフカート(1台$30/日)のレンタルが可能です。
ご年輩で、足に自信のない方を除けば、自転車で問題なく島内での生活や観光ができます。また、カートでは入って行けない場所もあるので、自転車のレンタルをお奨めします。

良く見て下さい。ここの自転車はみなブレーキがありません。
でもご安心を!ペダルの逆回転がブレーキなのです
誰でもすぐ慣れます!

電動ゴルフカートです

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電気と水道


電源電圧は、AC110Vの60Hzです。ピンタイプは日本と同じです。
原則日本の家電品は使えますが、ドライヤーなど一部不可のものもあるので、事前に確認をしておいてください。
ビデオカメラ、パソコンなどの機器は問題ないと思います。

水はいつでも清潔なものが供給されています。
また飲料水としても、直接飲む事ができると云われていますが、気になる方は売店でミッドウェイ特性のミネラルウォーターを買われると良いでしょう。
ボトルは記念にもなります。
シャックの入り口ドア脇には、冷水器が備え付けられています(足で踏みつけて水を出すヤツ)

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電 話


公衆電話はありませんが、部屋から日本への通話が可能です。また希望すれば携帯電話($5/日)をレンタル出来ます。
島内に関しては、携帯電話の通話は無料ですのでトランシーバー代わりに便利です。
島外は別途に費用が必要です。

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取 材


映像取材は云うまでもなく、雑誌等への掲載が予定されている場合でも、取材許可の申請が必要です。(参照
これは、アメリカ基準でおこなわれますので、アマチュア無線に関する事が中心であっても提出を求められます。
トラブルを避ける意味で、予めミッドウェイアイランドジャパンオフィスにご相談下さい。

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