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マーシャル便り


離島めぐり2

マーシャルの習慣として新しい船が始めて離島を回るときは。各島で歓迎のセレモニーがあります。
往路は乗客や荷物を運び、帰路は又同じ島々を回り今度はコプラ(ヤシの実の乾燥させた物)を積み込みます。

歓迎の船 大勢の女性達が乗って歌を歌いながら船の周りを回ります

歓迎のカヌー 島によってはカヌーの出迎えを受けることもあります。船外機付のボートより早い位です

歓迎のセレモニー 時間が十分あるときは、用意された場所で挨拶のあと歌や踊りを披露してくれて、その後沢山のご馳走が振る舞われます

 離島で用意してくれるご馳走は、伝統的な料理なのですがこれがとても美味しいのです。
どうしてマジュロは米国式の食文化になって仕舞ったのでしょう。パンの実やパンダナスを煮てすりつぶしたもの(カボチヤと同じ様な味がします)、チキンや豚の肉など長い船旅のせいもありますが、私にもとても美味しく感じました。

荷役は一つのAtollのいくつかの島で行いますのでとても時間がかかります。
まずAtollの内側へ入るのも、チャンネルと称する狭い水路を通るのですが、標識も何もありませんから夜はまず通りません。
早朝又は深夜にチャンネルに着いても、太陽が十分な高さになり海の中が見えるようになるまで待機して、ゆっくりと入ります。

海図のチャンネル 実際には潮の干満がありますので、レーダーで見ても肉眼で見ても海図とはかなりの違いがあります。ブリッジではチャンネルを通過するときが一番緊張します。この時は無線機を切ってしまいます

沖合の船 ラグーンは浅いのでかなり沖合に停泊しクレーンとボートで荷下ろしを行います

ドラム缶の荷下ろし このボートでは2本が限度の様です。船にはクレーンがありますが、島にはありませんからすべて人力です

コプラの積み込み マジュロの工場でヤシ油を作る原料であるコプラを帰路に各島々で積み込みます。乾燥してあっても一袋は相当な重さです。屈強な男達がやっと運べる位の重さです

レーダー 日本製のXバンドのレーダーが付いており、GPSに連動してデーターが画面に表示されています。外洋では約10KN、ラグーンに入ると半分以下の速度で進みます。波も雨(雲)も見えます

外洋 白波は見えないのですがやはり太平洋です。この位は揺れます。特に往路は積荷が少なかったので揺れが大きかったようです。至る所うろうろして煩かった乗客達も皆甲板に横になって静かになります

釣った魚 ラグーンの沖合に停泊して積荷作業の終わるのを待つ間釣りばかりしていました。あまり釣れないのですが、この魚は2匹釣り1匹はすぐに誰か(人間)に食べられてしまいました

釣った魚(その2) これはハタの仲間でしょうか。なかなか揚げるのに苦労しました。この魚もすぐに人間の食料になりました

船長特命作業 太平洋の東からの波が直接海岸にあたる(Atollではない)島があります。こういう島に上陸するときには、船長から船とボートもしくは岸壁との間にぶら下げて保護するアイソレーターと言うプラスチックの一種のフロートを拾ってきて欲しいと言う依頼が出ます。東側の海岸には実に色々な物が打ち上げられていて、同僚のトニーと全部で30個以上拾いました。しかも上等な物ばかり(笑)

船乗りVE 予定2週間の船旅が4週間にのびてすっかり日焼けしました。マジュロへ帰ったら、JOCVの若い隊員でもそんなに長い間船に乗っていた人は居ないと言われました。食事のまずいのには閉口しましたが、60歳を越えても船乗りボランテイアもつとまるかな?と感じた船旅でした

この船旅で得た教訓:「何でもやってみるのは楽しい!」と言う事でしょうか。
一番陽に焼けた所:足の甲です。風呂で何でこんなに汚いのかと思いましたが、日に焼けていました。

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