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ジャカルタ通信


路上の物売り   (2002-12-21)

 インドネシアの幹線道路は、残念ながらあまり整備されていません。
狭い道路に往復の沢山の車、トラックもバスも乗用車もみんな一緒です。
道肩はたいてい穴凹があったり、舗装が無くなっていたりで、ただでも狭い道がいっそう狭くなって込み合います。
夜など助手席に座って前方を見ていようものなら、はらはらどきどき足の裏に汗をかいてしまいます。
前方を見ると精神衛生上良くないので、後部座席で寝ているに限ります。

 ジャカルタ市内は、さすがに道路はきちんと舗装されていますが、いかんせん車が多すぎていつも渋滞です。
交差点で信号待ちをしていると、色々な物を売りに来ます。

(渋滞の車列に色々な物を売りに来ます。手に持っているのはミネラルウオーター)



(どんどん色々な物を売りに来ます)


朝は、一寸した信号待ちにでも、新聞を売りに来ます。
断食月では、日中は水も飲めませんので、夕方6時少し前になると、路上でミネラルウオーターを売る人がやたら多くなり、信号待ちの車の列の間を練り歩いています。
6時からは、飲食がOKになるのをねらっての商売なのです。

物売りだけならいいのですが、信号待ちの車に子供がウクレレを弾いたり、なにやらカシャカシャとならしながら寄ってきては、「お金ちょうだい」と手を出します。
タクシーや官用車はドライバーが手を振って 行って!と合図すると行ってしまいます。
何も合図をしないと何時までも手を出しています。
ところがベンツに乗っている人は、運転席の窓が開いて1000ルピア(15円)を渡しているの見たことがあります。
ご主人様が渡してやれ!と言っているのでしょう。
この辺は、どうしても私達にはぴんとこないところです。この国には、(日本より?)はるかにお金持ちが多いようですし、お金を持っている人は、持っていない人に恵むのが当然なのです。
従って、この国には欠食児童(古い言葉デス!)は居ません。
結構皆良い体をしています。



(端正な顔つきですが、この子は何を売っているのでしょう)

物乞いならまだいいのですが、信号で渋滞している車のバックミラーを取っていって売り飛ばす輩もいるとか。
これが高じると、斧を持って渋滞の車を襲い、警官が来る前に逃げてしまう、と言う物騒な強盗も居るのだそうです。
しかし、私が一番驚いた路上の物乞い?物売り?は、ジャカルタから車で4時間ほどのところにある、バンドンへ行ったときの次の一枚です。



(バンドンにて。オカマの物乞い?物売り?)

昼間にオカマに遭遇する機会は、普通ではあまりないのですが、この写真はたまたまチャンスに恵まれた一枚です。
何を売っていたか?(まだ昼間でしたけど?)見ただけでもお金ちょうだい!かな? 
そういえば、誰かホテルのエレベーターの中で、オカマに触られた日本の人が居て、その話をしたら、インドネシア人からは、「そう言うときは黙って5000ルピア(70円)を渡してやらなくちゃいけない」、と言われたそうです。
この話も真偽は不明ですが、触らなくても?触られなくても?、見ただけでも価値はあるはずだから、「お金ちょうだい!」は、ただ、「お金ちょうだい」よりはリーズナブル?なのかな、と考えること自体物質文明に毒された考え方なのでしょうか。

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