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ジャカルタ通信


くだもの(4)  (2002-11-21)

「ドリアン」

ドリアンDurianはボルネオ島(カリマンタン)原産で果物の王様と言われています。
大きいものは一つの実が3−4Kgもあります。
表面は意外と固く、こんなのが樹の上から落っこちてきたらひとたまりもありません。
ご存じのようにこの果物は航空機のキャビンへの持ち込みは禁止です。
罰金を取ると言う航空会社もあるくらいです。どんな味がするか試しにスーパーで買ってきました。



(スーパーの店頭には小分けされたパック入りのドリアンが売られています。やはり柔らかいものの方が美味しいようです。みんなが触るので柔らかくなったのか?最初から柔らかいのか?見極めるため私もいくつも触って買ってきました。黒く写っている所は影で全部綺麗な黄色です)

味はちょうどアイスクリームの様な味でなかなか(私は)美味しいと思います。
正確に言うと、アイスクリームがドリアンの様なのです。
なぜって、アイスクリームがこの世に現れるずっと前から、ドリアンはあったのですから。
美味しいのですが、一度にそうはたくさん食べられません。
ラップにくるんで更にタッパーに入れて冷蔵庫にしまっておきました。
ところが冷蔵庫中がにおいます。
それどころか、仕事から帰ってきてアパートの部屋を開けたとたん、ドリアンのにおいがします。
飛行機に持ち込み禁止と言うのもうなずけます。
でもこの匂いは、こちらの人はいい匂いだと言うのです。
我々日本人はよくウンチの匂いだと言うのですが・・・。
そこで、確かめるために聞いてみることにしました。しかし、こんな難しいことをインドネシア語ではまだ聞けません。



(ドリアンのにおいの調査のための絵)


におう:bau(バウ)というインドネシア語もこのとき教わりました。
何しろみんなにおうものばかりですから、すぐにこの単語が出てきました。
これらの絵を描いて訊いてみたところ、どうもドリアンのにおいはウンチのにおいとは違うが、ゆで卵はそうだと言うのです。
そうかなあ?と思うのですが、何せRとLの区別が全く出来ない私には本件もそれ以上詮索はできませんでした。

(野生のドリアン 樹の幹からいきなりなっています。実はインドネシアでとれるドリアンは皆小振りです。スーパーに売っているドリアンは大きくてフットボールくらいあるのですが、実はこれは全てタイからの輸入なのです)


(ドリアンのタネ 房の一つに一つ種が入っています)

「マンゴステイン」
インドネシア語ではManggis(マンギス)です。ドリアンが果物の王様と言われますが、マンゴステインは果物の女王様と言われています。

(マンゴステイン あまり固くない厚い殻?を爪と指であけると白い果肉が現れます。一つか二つの房にタネがありますがほかにはありません)

マンゴステインの味は日本人にはとても好まれるようです。私も大好きな果物の一つです。惜しむらくは出回るシーズンが雨季の始まる直前に限られていることでしょうか。新鮮なものを買うのがこつです。へたが未だ青くて小振りのものを買う必要があります。食卓に並べようとするのですが、台所で割るとついその場で食べてしまい、テーブルの上で食べたことは未だありません。



(まだ若いマンゴステインの実 ロンボク島で8月末に撮ったものです)



「サオー」

(サオー:Sawoです。ちょうど大きさはキュウイーフルーツ様です。中に柿の様なタネが2つ入っています)

味は甘くてそれもちょっと黒砂糖味?でしょうか。皮をむいて食卓のデザートには最適です。
甘いせいか、冷蔵庫へ入れておいても糖化が進むらしく、すぐいわゆるボケてしまいます。
買ったら早めに食べる必要ありです。
インドネシアの人は洗ってあると皮のままぱくぱくと食べていました。
皮まで食べられるとは知らなかったので今度試みてみます。

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