６．シャック
赴任して最初はホテル住まいですが、アパートを決めなくてはなりません。
数人で案件を見て回りましたが、皆さん勤務先に近い方が良いとか、ご家族で来られている方は買い物に便利或いはお子さんの学校に近い等々、各自希望があります。
HAMの私は当然アンテナが張れるかどうかが最大の関心事です。
テインプーは、そもそも川に平行して首都の建物が道路沿いにあり、建物は両側の山肌に点在する地形ですから、広い敷地を持った家は少ないと言えます。
結局、市街地から150mほど高地の、学校や高級住宅があると言われている場所のコテージ風の１軒家を借りることにしました。
入居の日コテージの前で 庭が比較的広くこちら側は玄関ですが、裏にはリンゴの木が３本あります。バラが植えられており気に入って決めました。
裏のリンゴの花 リンゴの花咲く庭のある家に住めるなんて幸せです。家は広すぎますがテインプーの借家は皆広く致し方ありません。
家への入り口 写真左の鉄柵を開けて少しくだると我が家です。
隣の家の犬が私の所も一緒に見張ってくれています。お隣の犬は全部で
4匹居ますので集金人などは外から電話してきます。
居間のストーブ 4〜6月はまだ朝晩寒いことがあり、夜にはストーブを焚いたりしました。北海道生まれの私には懐かしい薪ストーブです。スパイダービームANTがまだ開梱せずに置いたままです。
薪ストーブと言うのは、火力は強く上に載せたヤカンも直ぐ沸いて良いのですが、如何せんしょっちゅう薪を足さなくてはならない欠点があります。
でも焚き付けは庭の枯れ木を集め、残されてあった薪をくべ、可燃ゴミもストーブでくべる事が出来ました。ちなみに生ゴミは庭に穴を掘って埋めました。
子供部屋 ベッドが2つと机があります。誰か来ても2人までは泊まれます。窓の外はリンゴの花です。この部屋の机は無線機用に使うことにしました。
スパイダービームANTの設置 当初から考えていた場所に設置することに成功しました。無論友人のシニアボランティア
2人に手伝って貰いました。しかしうしろの樹木が邪魔して、ANTの前方向のブームエレメントを2本省略せざるを得ませんでした。
玄関前の空間 電力線、電話線、CATVケーブル等が他人の敷地お構いなしに縦断？しています。しかもCATVケーブルなどは樹木から樹木、時に屋根の上を這ってと縦横無尽に張られているので、正直これには往生しました。
短縮型スパイダービーム 前方向のブームエレメント2本をあきらめざるを得ませんでした。21Mから上で何とか3エレメント八木ANT相当です。向いている方向はJA方向、山が見える方向は東、川がある市街地から150m高地なのですが東西方向は山が高く、伝搬は期待できません。
シャック IC-726(100W)にアンテナチューナー(MFJ-945E)だけの極めてすっきりしたシャックです。アンテナチューナーは少しでも効率よくANTへ電力を送り込もうと言うこだわりで持って行きました。
この無線機と上述の
ANT設備で2007年5月6日からA52VEを運用しました。5･6月頃はそれでも昼間から21MHzでJAのOMさん方の信号が受かり呼ぶと59とか57のレポートを戴きました。時には、どうぞそのままこの周波数使って下さいとまで言って戴くのですが、それではとCQを出すも誰も応答がなかったり、まれに1〜2局呼んで来るだけと言うことが結構ありました。
思うに凸凹した山岳地帯では、かなり高い角度で到来する空間波しか受からない様に思われ、海抜零
mのV73の時とは随分感じが違いました。
14MでのEU方面は、ロープを結ぶ杭を替えてANTを真北方向へ向け、夜の遅い時間にワッチすると急に開けてくることがありますが、とにかく開いている時間が短くまた先方の信号が57〜59で来るのに、こちらの信号が弱い為混信でとれないらしく再送の繰り返しで結構疲れます。
玄関脇のバラ 咲いて始めて分かりましたが色は白、赤、ピンク、黄色とあり、ひょろ長くなっているのに大輪の花をつけてくれました。
庭のアカシア
ANTの後方向の隣家との境に大きなアカシアの樹があり、ANTの設置には邪魔でしたが甘い香りを放つ房がたわわについて、思わず郷里の北海道小樽の高校にあったアカシアとその香りを思い出させてくれました。私にとっては青春の記憶の香りです。
隣の犬 名前は「のの」雌の老犬ですがこの犬だけは繋がれていません。吠えると威力があり「のの」が吠えると他の犬も全部吠えます。私が帰ってくると入口からドアの所まで必ずエスコートしてくれます。
リンゴの木 8月から9月にかけて沢山のリンゴがなりました。本当はもう少し剪定して袋を掛けたりもしてみようと思ってはいましたが何もせずにこれだけ沢山の実がなりました。
収穫したリンゴ 手前の青いのが庭のリンゴ、比較のため買ってきた赤いリンゴも一緒に写しましたが、大きさ味共に遜色有りませんでした
| Back |
